ページの本文へ

NHK北海道WEB

  1. NHK北海道
  2. NHK北海道WEB
  3. ほっとニュースweb
  4. 【解説】夕張市長選挙 現職と新人1対1の対決 財政再生後見据え論戦

【解説】夕張市長選挙 現職と新人1対1の対決 財政再生後見据え論戦

  • 2023年4月18日

16日に告示された夕張市長選挙。 財政破綻を受けて全国唯一の「財政再生団体」として再建を進めてきた夕張市は、4年後には国への借金の返済を終え、10年以上に及ぶ「財政再生計画」を完了できる見通しとなっています。 計画の完了まで4年。 今回の選挙は、計画を終えたあとの自立したまちづくりに向けてどう政策を進めていくかが大きな争点となっています。(札幌放送局  川口朋晃)


夕張市長選挙 現職と新人 1対1の対決に

夕張市長選挙は現職と新人による1対1の対決となりました。
立候補したのは届け出順に、いずれも無所属で、2期目を目指す現職で自民党夕張支部と立憲民主党が推薦する厚谷司氏(57)と、新人で市の元市民課長の佐藤学氏(51)の2人です。

全国で唯一の「財政再生団体」、夕張市。
4年後の2026年度(令和8年度)末には「財政再生計画」の期間を終え、国へ返す借金、「再生振替特例債」の償還が終わる見込みです。

選挙戦では、計画終了後のまちづくりを見据えて今後4年間、どのような政策を進めていくかや急速に進む人口減少への対策、地域経済の振興策などをめぐって論戦が交わされる見通しです。


厚谷司氏

現職の厚谷司氏。
市役所の職員出身で、市議会議員を経て前回の選挙で初当選。2期目を目指します。

厚谷司氏
「夕張市にとって歴史的な転換点を迎える。しっかりと次のまちづくり、市民の皆さんが安心できるために、基幹産業や地域の商工業、そういった方々との対話を重ね、夕張のために何をしていくかをともに考え合う」

与野党相乗りでの支援をバックに道や国とのパイプをアピール。
国への借金返済を終えたあとは、医療や福祉など縮小されてきた市民サービスの転換を図ると訴えます。

厚谷司氏
「町の安心度をどうやって高めていくかということを検討していかなければいけない。北海道や国とも協議をしていかなければいけないと思うので、そういう準備を進めたい」


佐藤学氏

新人の佐藤学氏。
市の元課長です。夕張の再生をテーマに研究会を立ち上げ、発信を続けてきました。

佐藤学氏
「将来に対する不安が広がったまま、今後の4年間で本当に自立するのか。しっかりと一つ一つ丁寧に市民の声を聞いて、これから残り4年間の中で必要な事業はしっかりとやっていく。財政破綻を言い訳に新しい事業に挑戦しない、そういう悪い流れをしっかりと変える」

ともにまちづくりに携わってきたメンバーなどが中心になって支えます。
財政破綻の経験こそが強みになるとして、夕張を地域再生の先進地へと成長させると訴えます。

佐藤学氏
「理不尽ともいえる財政再生計画を歩んできた。これは夕張のオンリーワンコンテンツだ。胸を張れる夕張になりたい」


投票日は23日 論戦続く

財政再生団体としての最後の4年を担うリーダー。有権者の選択は。
投票は日曜日、23日です。

2023年4月18日

候補者アンケートでさらに詳しく👇

道内の動きを時系列で追いかけます👇

チョイス北海道 トップページ👇

ページトップに戻る