札幌のミライ(2)冬の除排雪・大雪対策
- 2023年4月3日
4月9日に投票が行われる札幌市長選挙。 まちづくりや市民の暮らしに関わる課題について、テーマごとに分けて各候補者の主張をお伝えしています。 2回目は「冬の除排雪・大雪対策」についてです。(札幌市長選挙取材班)
札幌市長選挙は、届け出順に、いずれも無所属で、新人でNPO法人事務局長の木幡秀男氏(62)、3期目を目指す現職の秋元克広氏(67)、新人で市の元市民文化局長の高野馨氏(64)の3人が立候補しました。4月9日の投票日に向けて論戦が続いています。
冬の除排雪。暮らしに直結する課題です。
記録的な大雪となった昨シーズン、札幌では24時間降雪量が観測史上最多に。
生活道路の除雪は追いつかず、雪捨て場は満杯に。JRは長期間にわたって運休が続き、混乱しました。
市はこの冬、雪捨て場を増設。「雪処理施設」を増強したほか、積雪などの状況を3段階で評価し、排雪作業の前倒しなどを行う体制も導入しました。
一方、除雪した雪を運び出す「ダンプトラック」は不足。除排雪の作業を行う担い手の不足も深刻となっています。
除排雪や大雪への対策にどう取り組むのか。3人の候補者に問いました。
木幡秀男氏
「基本的には市の直営という形で除排雪体制を整えるのがベスト。全部民間に丸投げで、住むところによって除排雪が違うのは不公平にもなる。市民の負担を軽減するという意味でも、市としてきちんと体制を組んでいく。民間への委託ではなく、公的にそういう仕事をつくることによって、収入が安定してくる中で若い人たちをオペーレーターとして育成していくのが可能になる」
秋元克広氏
「トラックや人材を応援いただくような体制づくり。ことしもそうだったが、区や地域によって雪の降り方が違うので、比較的雪の少ないところから応援する体制づくりを進める。生活道路の排雪は幹線道路の倍以上あるので人手、体制、お金がたくさんかかる。生活道路をどのようにするか、どのレベルで、負担や程度というものを議論していく。そういう時期にきていると思う」
高野馨氏
「大雪は災害で、民間に丸投げすることはおそらくとんでもないこと。生活道路については札幌市が直営でしっかりと行う。若い人を雇用する。それから年配者でも再任用職員、会計年度職員、そういう方たちを雇用する。やはり1000人ぐらいの部隊をつくって市が直営でやらないと、もう除排雪は間に合わない。直営部隊でもって、夜も昼もしっかりと除雪や排雪をしていく」
冬の除排雪をどう進めるか。論戦が続きます。
2023年4月3日
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