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北海道のこれから(3)JR北海道支援・交通インフラ

  • 2023年3月30日

4月9日に投票が行われる北海道知事選挙。 北海道が抱える課題、道民の暮らしに関わる政策について、テーマごとに分けて各候補者の主張をお伝えしていきます。 3回目は「JR北海道への支援など交通インフラをどう維持していくか」についてです。(知事選挙取材班)

北海道知事選挙は、届け出順に、いずれも無所属で、新人で会社経営の門別芳夫氏(61)、2期目を目指す現職の鈴木直道氏(42)、新人で元衆議院議員の池田真紀氏(50)、新人で美容師の三原大輔氏(48)の4人が立候補しました。4月9日の投票日に向けて論戦が続いています。

JR留萌線。3月31日をもって石狩沼田・留萌間の運行を終えます。留萌線は残る区間も3年後の廃止が決まっています。

JR北海道が2016年(平成28年)、「単独では維持することが困難」とした13区間。このうち、留萌線を含め、JRが廃止の意向を示した5つの区間はすでに廃止、または廃止になることが決まっています。

残る8つの区間。JRは収支の改善を図るための「アクションプラン」を策定。
沿線の自治体と、利用の促進やコスト削減に取り組んでいて、2023年(令和5年)度中に今後の方向性を国に報告することになっています。

一方、北海道新幹線の札幌延伸に伴い、JRから経営が分離される函館から小樽の区間。このうち、小樽-長万部間は全線を廃止。バスに転換することが決まっています。
また、函館-長万部間について、道と沿線自治体の協議会は再来年・2025年(令和7年)度をメドに路線のあり方の方向性について結論を出す見通しです。

鉄道をはじめ、道内の交通インフラをどう維持していくのか。インタビューに応じた門別芳夫氏、鈴木直道氏、池田真紀氏の主張です。

門別芳夫氏
「廃線されていくので人が減る、人が減るから利用者もいなくなる、だから廃線するしかないという議論だ。どうして人を減らしてしまったのかに立ち返って、廃線ではなくてその線路を守っていくべきだ」

鈴木直道氏
「それぞれ異なる事情を抱えている沿線地域の方々。このご意見もしっかりと踏まえながら、道と地域が一体となって、JRと協議・検討していくことが必要だ。そして今ポイントになっている並行在来線。全国を結ぶ鉄道貨物ネットワークを構築する上での不可欠なもので、そういう認識のもとでまずこれを維持していく」

池田真紀氏
「廃線ありきの議論はやめたい。まずはどう存続することができるのかということをベースに議論することが必要だ。JRのみ、あるいは自治体の負担のみで議論しても、当然、この広大な北海道で採算が合うわけはない。道が広域の課題として、しっかりと協議する場を設けていきたい。財政支援も含めて行っていきたい」

三原大輔氏は回答を控えたいとのことでした。

2023年3月30日

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