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2021年9月 様似町長選挙 前教育長の荒木氏が初当選 21年ぶりの選挙戦 新人3人の争い制す

  • 2021年9月27日

21年ぶりの選挙戦となった日高の様似町の町長選挙は9月26日に投票が行われ、無所属の新人で町の前教育長の荒木輝明氏が初めての当選を果たしました。※顔写真は撮影の承諾が得られた方について掲載しています。

様似町長選挙の開票結果です。
▼荒木輝明(無所属・新)当選 1566票
▼高村洋子(無所属・新) 1164票
▼東晴美(無所属・新) 37票
任期満了に伴う様似町長選挙は新人3人が争う21年ぶりの選挙戦となり、町の前教育長の荒木氏が前町議会議員の高村氏らを抑えて初めての当選を果たしました。投票率は78.44%でした。2005年(平成17年)以来、4期16年務めた現職の坂下一幸町長は引退を表明していて、今回の選挙には立候補しませんでした。

荒木氏は様似町出身の65歳。
1980年(昭和55年)に様似町役場に入り、産業課長や教育委員会の生涯学習課長を経て2015年(平成27年)から教育長を務めました。
荒木氏は「ユネスコの世界ジオパークに認定されているアポイ岳周辺を活用した観光振興や大津波を想定した防災対策を進めたい。育児や教育の支援に力を入れた町づくりに取り組みたい」と話しています。

初当選を果たした荒木氏は9月27日にNHKの取材に応じました。
様似町では「千島海溝」と「日本海溝」沿いの巨大地震による津波が最大で18.5メートルと想定され、災害に強い町づくりが最優先の課題となっています。
荒木氏は「津波が到達するまでの時間を大切に使って自分の命は自分で守り、近所の人たちとともに逃げてもらうため、避難路や避難所の整備を町が責任を持って進めていく」と述べました。
また、人口減少が進む中、少子化対策について荒木氏は「少ない子どもだからこそできる対応をしていきたい。これから羽ばたこうとする子どもたちの夢と可能性をサポートするため、公設の学習塾を設置したい」と述べました。
観光の活性化に向けては「ユネスコの世界ジオパークに認定されているアポイ岳の持つ希少性を生かしたい。山麓のキャンプ場を整備する中でアウトドアの振興も図っていきたい」と述べました。

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