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走り勝つ!函館大有斗高校ハンドボール部

  • 2023年5月10日

春夏合わせて全国大会に48回出場。北海道の高校ハンドボールでは長年トップを争ってきた函館大有斗高校。部員はほとんどが地元・函館育ち。函館でハンドボールが盛んなのはなぜか?そしてことしのチームが挑む特別な大会とは何か?2人の選手が「部活自慢」で語ってくれました。

函館はハンドボールどころ
バスケットボールのようなパス回し、バドミントンのスマッシュのようなジャンプシュート、ラグビーのように体がぶつかり合うディフェンスなど、ハンドボールには様々な競技の特徴が合わさっています。
3年生の吉田瑞貴キャプテンと工藤拓郎選手がスタジオで話してくれました。

吉田瑞貴キャプテン
「ハンドボールには走る、跳ぶ、投げるの3要素があり、激しい接触と華麗なシュートが魅力です」

選手たちに「いつからハンドボールをやっているんですか?」とたずねると、ほとんどの選手が「小学生の時から」と回答。ハンドボールは中学校の部活動では一般的ですが、実は函館では小学生を対象にした地域のクラブチームが3つもあり、道内で最も多いんです。

工藤拓郎選手
「函館はもともとハンドボールが盛んです。僕も小学校から始めて、いつか有斗でプレーしたいと思っていました」

チームは夏の全国高校総体に向けて調整中。出場すれば3年連続ですが、ことしは地元・函館がハンドボール競技の開催地。強い意気込みを持っています。

吉田瑞貴キャプテン
有斗を目指している小中学生や、期待してくれているOBに喜んでもらえるように、北海道予選は何としても勝ち抜きたいです。

吉田キャプテンによると、ことしのチームは全体的に小柄。高さのあるジャンプシュートが打てる長身の選手が少ない分、運動量と速攻を生かして「走り勝つチーム」を目指しているんだそうです。そして、そのチーム作りに欠かせないキーマンが工藤選手だと言います。その役割とは?

しゃべって勝つ!
練習中の選手に迫って撮影するため、2年生の石岡拓真選手がカメラマンを引き受けてくれました。

攻撃と守備に分かれての実戦練習。工藤選手はディフェンス側です。注目して見ていると、見えないところから走りこむ相手の動きを伝えたり、味方の動きにアドバイスをしたり、常に何かをしゃべっています。

工藤拓郎選手
隣の人とのマークのミスをなくすために、大きな声でしゃべって味方が動けるようにしているんです。試合終盤になるとみんな足が動かなくなったり、声も出なくなったりしますが、僕の役割はそういう時にしゃべり続けてチームを盛り上げ、堅いディフェンスをすることです。

ハンドボールは前後半あわせて1時間。最後はしゃべるのもつらくなるんですね。それでもチームが目指す「ボールを奪って速攻を仕掛ける」スタイルを貫き通すため、工藤選手の役割は欠かせないものなんですね。

吉田瑞貴キャプテン
ディフェンスでボールを奪うことが生命線なので、しゃべる内容も含めてこれからもっと向上しなくてはいけないと思っています。

 函館大有斗高校のOBで函館の小学生チームを指導している監督によると、「地元でハンドボールを始め、地元で全国大会を目指し、地元で指導者になる。函館では長い年月をかけて人を育てる循環ができてきた」と言います。函館のハンドボール少年たちの憧れであり続けてきた函館大有斗高校。地元開催の全国高校総体に向けてどんなプレーを見せてくれるのか楽しみです。


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