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【展望】北海道知事選挙 与野党対決の構図なるか?

  • 2023年1月30日

統一地方選挙の前半戦で行われる北海道知事選挙。この週末、与野党それぞれに動きがありました。4年前に続いて与野党対決の構図となるのか。担当記者が展望します。(札幌放送局  眞野敏幸)


週末 与野党の動きは?

立候補の意向を固めたことを明らかにしていた現職の鈴木直道氏。1月28日、再選を目指して立候補する考えを正式に表明しました。

鈴木直道氏
「道民の皆さまの命、そして健康、暮らし、これをしっかりと守り抜いていく。北海道をさらに前へと進めていきたい」

自民党道連は早速、翌・29日に幹部らによる会合を開催。鈴木氏を推薦し、党としてバックアップする方針を決めました。

自民党道連  伊東良孝会長
「この4年間、若さで北海道中を走り回り、道民の声をしんしに聞き政策に反映させ、すばらしい活躍を遂げてきた。若い知事であり、われわれもしっかりと後押しをしながら支援していきたい」

対する野党側。立憲民主党道連は29日、国民民主党道連や支援団体と「4者協議」を開き、元衆議院議員の池田真紀氏を擁立する方針を決定。立候補を要請しました。

立憲民主党道連  逢坂誠二代表
「主に社会福祉の分野で仕事をし、特に弱い立場の人に手を差し伸べてきた方だ。格差が広がり、人口減少で地域も疲弊する中、北海道のこれからを引っ張っていくにふさわしい人だと判断した」

池田真紀氏
「時間をいただきたいと返事を差し上げた。個人的な意見ではなく、いろいろと相談すべき人がいるので、そのうえでということになる」

池田氏は衆議院選挙の地元、北海道5区の後援会関係者らに説明したうえで、近く、立候補について判断する考えです。4年前に続く与野党対決の構図となるのか、注目されます。

知事選挙には、このほか新人で会社経営の門別芳夫氏が無所属で立候補する意向を表明しています。


与野党対決の構図なるか?

野党側の展望です。
今回、池田氏への要請は急転直下の動きでした。
候補者選定はこれまで、検討された官僚や現職国会議員などからは色よい返事は得られず、膠着状態にありました。
告示まで2か月を切り、2週間ほど先には立候補予定者向けの説明会も予定されています。戦う態勢を整えるには「リミット」が近づいていました。
国政経験があり、社会福祉士として支援に携わってきた池田氏であれば支持を広げていけるという判断があったと見られます。

一方、4年前の選挙では立憲民主党が擁立を進めた新人を野党統一候補として、共産党も推薦して戦いました。党道委員会は、今回、池田氏が要請に応じれば、選挙協力に向けた公約のすり合わせなど具体的な調整を進める構えで、野党統一候補として与野党対決の構図に持ち込めるかが焦点となります。

与党側の展望です。
4年前は鈴木氏擁立への反発もあり、わだかまりも残る中での選挙戦でした。
今回、そうした表立った対立はなく、与党結束しての支援態勢となりそうです。道議会議員選挙を戦う与党議員たちの中には知名度の高い鈴木氏と連動した戦いを頼みにする向きもあります。
鈴木氏は、2月1日には選挙事務所の事務所開きを予定していて、活動を本格化させることにしています。

知事選挙の告示は3月23日。投票は4月9日に行われます。

2023年1月30日

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