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知内町の老舗温泉 800年前から湯守と町の人が守る北海道最古の湯。

  • 2023年7月24日

道内でも早くから交易や漁業が発展、文化面での進展も進んだ道南エリアに多く点在する老舗の数々。そんな老舗を深掘りし、道南の魅力をお届けするシリーズ、「ぐるっと道南 老舗めぐり」。今回は、山に囲まれ、平野が広がる知内町の老舗にお邪魔しました。

山の中にあるのが、こちら。北海道最古とされる温泉です。

18代目の湯守、佐藤昌人さんです。

佐藤昌人さん(18代目湯守)
温泉のお湯が見つかったのが、1247年なので、大体800年前くらい前に見つかったんですけど。その前から湧いていたと思うんですよね。そこからずっと温泉がかれずに出続けているということです。

創業は、明治27年ですが、温泉が見つかったのはなんと800年前!鎌倉時代です。13世紀の初め知内で砂金が見つかり、鎌倉幕府の命で砂金堀りが行われたなか、1247年砂金堀りのひとりが温泉を発見しました。それ以来、町の人たちは代々、湯守を置いて温泉を守ってきました。

長きに渡り、愛されてきた理由は、泉質の異なる2種類の温泉にあります。こちらは、上の湯。ミョウバン泉と塩泉が強く、肌にいいとされています。

一方の下の湯は、鉄分泉が濃く、神経痛や筋肉痛などにいいとされる泉質。

温泉の裏手に行ってみると・・・

佐藤昌人さん(18代目湯守)
湯花の固まったやつです。

水に溶けない温泉成分が石化した湯花。それが800年の間に堆積し、ドームのようになっています。まさに歴史の証!佐藤さんは、そんな歴史ある温泉をからさないために、ある作業をしているそうです。

佐藤昌人さん(18代目湯守)
これはパイプの掃除です。温泉のお湯の流れてくるパイプが
詰まっているので掃除します。

「源泉に手を加えるな!」と代々、言い伝えられてきた佐藤さん。お湯を保つために毎月、源泉5か所をみずから掃除しています。

佐藤昌人さん(18代目湯守)
自分の父親も自分のじいさんもずっとやってきているので力を合わせて、町外のお客様を呼べるように発信していけたらなと思います。

湯守と町の人たちが伝える北海道最古の温泉。知内町に老舗あり!

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