道東さくら紀行
- 2023年5月12日
2023年春、十勝・釧路・根室へと桜の花を追ってNHKのカメラマンが撮影しました。
帯広市・緑ヶ丘公園
帯広市の緑ヶ丘公園は50.5ヘクタールの広大な敷地に博物館や美術館、動物園などがある市民の憩いの場です。園内にはエゾヤマザクラが約780本あります。
木々の多いこの公園には小動物も生息していて、桜のそばにはリスの姿も。撮影中、北風が冷たくて気温より寒く感じましたが心が温まりました。
帯広市の桜の開花は4月20日と観測史上最速となり(2023年時点)、撮影した4月24日の園内には満開の木もありました。
(撮影/2023年4月24日)
帯広市・十勝川堤防
十勝川公園に近い十勝川堤防には約900本の桜並木が続きます。昭和63年~平成8年に市民の憩いの場となるように植樹されました。日高山脈と桜並木の風景を一緒に楽しむことができます。
撮影した日は帯広市の最高気温が18℃と一気に開花が進み、春の陽気に誘われてテントウムシも…。
本格的な春の訪れを感じながらの撮影となりました。
(撮影/2023年4月25日)
新得町・新得神社
標高455.5メートルの新得山にある新得神社には境内や裏山にかけて約2300本のエゾヤマザクラがあります。
撮影した日には桜のほかにも春の野花も咲いていました。
「悲願桜」と呼ばれるこの桜は、大正時代に火災で妻子を失った伊藤伝五郎が弔いのために植樹をしたのが始まりと言います。
植樹は伝五郎が亡くなるまでおよそ15年間続きました。その後も伝五郎の姿に心を打たれた町民たちが植樹を続けたことで十勝有数の桜の名所となりました。
(撮影/2023年4月27日)
別海町・野付小学校のチシマザクラ
樹齢100年を超えるチシマザクラ。チシマザクラとしては最大級の大きさを誇り、地域の人たちからは「野付の千島桜」と親しまれています。
1906年ごろ児童が野付半島から小舟で運搬し植樹されたと伝えられ、いまも校庭で子どもたちの成長を見守っています。
春の日差しを受け鮮やかなピンク色に染まる満開の桜に感動しながら撮影しました。
(撮影/2023年5月7日)
厚岸町・厚岸神社
厚岸港そばの山すそで町を見守るよう佇む神社。その境内や裏山には約300本のエゾヤマザクラがあり隠れた桜の名所となっています。
2023年は記録的に早く開花し、撮影した日には桜吹雪が舞い、狛犬も満開の桜に囲まれているようでした。
(撮影/2023年5月5日)
釧路市・柳町公園
釧路市の柳町公園にはおよそ1700本のエゾヤマザクラが咲いています。サクラの開花の標本木があり、2023年は観測史上もっとも早い5月1日に開花しました。
釧路市では代表的な桜スポットとして市民に親しまれていて、満開を迎えた大型連休中は多くの人でにぎわいました。
(撮影/2023年5月5日)