おいしい湧水を原料にした自慢のクラフトビール!~乙部町~
- 2023年5月26日
「ぐるっと道南!自慢のグルメウイーク」と題し、旬の食材や、その土地ならではの「とっておきのグルメ」を探し、 花田実咲キャスターが道南各地を訪れます! 今回訪れたのは、渡島半島の西部、日本海に面した乙部町です。
乙部町には、湧き水が21か所もあり、そのうちの5か所は災害時に使われる給水施設として整備されているほど、
知る人ぞ知る“湧水の町”です。この湧き水から出来た“ミネラルウォーター”を使って、あるものが作られています。
それが乙部町産にこだわった“クラフトビール”です。
このクラフトビールを作っているのが、町民をはじめ、観光客など多くの人たちでにぎわうビアレストランです。
落ち着いた雰囲気のレストランから、クラフトビールの醸造施設を見ることが出来ます。
自慢のクラフトビールの秘密!
案内してくれたのは、店長の山内章弘(やまうち・あきひろ)さん。
「乙部町の湧き水がおいしかったので、この湧き水で何か作れないかと考え、「ビール」を造ることになりました。
ここで醸造するビールは、すべて“乙部のミネラルウォーター”を使っているんです」
“クラフトビール”とは、実は、3つの定義が定められています。
「特に、地域に根ざしたクラフトビール造りに力を入れて醸造しているんです!」と山内さんは言います。
その、地域に根ざした自慢のクラフトビールは、どうやって作られているのか・・・。
これは、原料の「麦芽」を細かくしたものを、乙部町の湧き水で作った「ミネラルウォーター」で溶かして、
大麦の糖が溶け込んだ「麦汁(ばくじゅう)」を作るタンク。
特別に用意してくれた「麦汁」、そのお味は・・・
「甘い!麦そのままの味が、フワッと口の中に広がるような感じです」と花田キャスター。
じつは、原料となる「大麦」も、乙部町の大麦を使用しています。
「原料の大麦、すべてではないが、乙部町の契約している生産者から大麦を直接仕入れている。ビールの個性は大麦で変わるのでとても大事なんです」と、山内さんは言います。
「麦汁」を煮沸して、ホップを加えることにより、ビールの香りと苦みをつけます。
さらに、コクを出すために、隠し味として「乙部産のアカシアのはちみつ」を加えているそうです。
そして、別のタンクに移し、1か月ほど発酵させて「クラフトビール」が完成します。
発酵させて、2週間ほどのビールを味わわせていただきました。
「ちょっと濁りがあり、泡もそんなにない感じですね」と見た目をリポートした花田キャスター。そして、ひとくち飲むと
「すごい苦みを強く感じます。口の中に苦みが残りますね」
完成したクラフトビールと比べると、「色が全然違いますよ。透明感があり、泡もしっかりしていますね」
飲み比べた花田キャスター「あーっ!すっごくスッキリしています、全然違う。のどごしと言いますか、キレもあって、とってもおいしいです」と大満足!
自慢のクラフトビールに合う、地元の食材を使ったグルメ!
さらに、醸造の様子を眺めながらビアレストランでは、おいしいグルメが楽しめます。
こだわりは、乙部町と近隣の町の食材をできるだけ使った料理を提供するようにしているそうです。
乙部町で水揚げされた“たこ”をつかった「たこのピザ」。
季節により、“たこ”“いか”“ほたて”など、具材を変えてシーフードピザを提供しているそうです。
乙部の特産、高級食材の「ナマコ」と海藻の「アカモク」「ほたて」が入った「あんかけ焼きそば」です。
「カツ風ローストポーク」。使われているのは、上ノ国町で育てられた「ビアポーク」です。ビアポークは、ビールを作っていたときに出る「麦芽かす」を食べて育った豚肉です。「ビールの味はしませんが、柔らかくておいしい豚肉です」と山内さん。
「バッチリです!すごいやわらかいですね。しかも、甘みがあるというか、とってもおいしいです」と、
思わず笑顔があふれる花田キャスター。
山内さんは、「乙部産のミネラルウォーターと乙部産の大麦など、地元の特産品を使ってクラフトビールを作ることは、
本当にやりがいがあります。それを飲んで“おいしい”と言ってもらえれば、すごくうれしいです」と、乙部町でのクラフト
ビールづくりへの思いを語ってくれました。みなさん、ありがとうございました。ごちそうさまでした。