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クラーク記念国際 甲子園初勝利なるか センバツのリベンジ目指す

  • 2023年8月7日

夏の全国高校野球、北北海道代表のクラーク記念国際高校。夏の甲子園出場は7年ぶり2回目です。ことし春のセンバツ大会では、打線がつながらず1得点で初戦敗退。春から夏にかけては打線を強化してきました。チームの中心は、エースでキャプテンの新岡歩輝投手。ともに打線の中軸を担うキャッチャーの麻原草太選手と目指すのは、甲子園初勝利です。(旭川放送局 山中智里)

“ヒグマ打線”の再来?

春夏連続で甲子園出場のクラーク記念国際。ことし春のセンバツが終わってからは“つなぐ野球”を目指し、打線の強化に力を入れてきました。

打線の中軸を担うのは、クラーク記念国際のバッテリー。エースでキャプテンの新岡歩輝投手とキャッチャーの麻原草太選手です。北北海道大会では、2人で13安打5打点。帯広農業と対戦した準々決勝では、新岡投手が2打席連続ホームラン。麻原選手も3回にホームランを打ち、チームに勢いをもたらしました。2人の活躍もあり、打線は北北海道大会の4試合で24得点。選手たちは自分たちの成長に手応えを感じています。

新岡歩輝投手
「春のセンバツでは、体が先に開いたり、ミートする確率が低かったりと感じていたので、まずはバッティングフォームを見直しました。技術面でもミート力が上がったのと、体がでかくなってパワーがついたということでボールもとても遠くまで飛ぶようになりました」

麻原草太選手
「春は自信を持って初球振ることができていなかったので、初球の甘い球を打つのを夏は意識して練習していました。初球を常に意識してプレーすることでここぞというときに捉える力が身についたと思いました」

クラーク記念国際を率いるのは、佐々木啓司監督。駒大岩見沢を何度も甲子園出場に導いた名将です。かつて「ヒグマ打線」と言われた駒大岩見沢の強力打線に選手たちの成長を重ねています。

佐々木啓司監督
「バッティングの時間を十分に取って練習していたので、バットの出し方やタイミングの取り方などをつかみ、北北海道大会も順調に勝ち進んでいったと思っています。かつてのヒグマ打線に近づきつつあるんじゃないですか」

“投”にも磨きをかけた新岡投手

新岡投手は麻原選手とバッテリーを組んで、北北海道大会の4試合すべてに先発。延長戦となった準決勝では172球を投げて完投。勝利に大きく貢献しました。

翌日の決勝でも多彩な変化球を効果的に使い、三振10個を奪う力投を見せました。決勝では130球を投げて完封。新岡投手は北北海道大会であわせて37個の三振を奪い、チームを春夏連続の甲子園出場に導きました。この夏一番近くで見ていたキャッチャーの麻原選手も、エースの成長を頼もしく感じています。

麻原草太選手
「新岡投手は体づくりから始まって、球自体すごく重くなりました。球速も確実に何キロか上がっていて、フィジカルが強くなったと思います」

新岡投手はことしの春以降、下半身と腕周りを筋トレで強化。球速は春のセンバツから4キロのびて最速144キロになりました。新岡投手も、筋トレが投球にいい形で現れていると手応えを感じています。

新岡歩輝投手
「筋肉量もついてピッチャーとして球速も上がったというのが自分の中で成長を感じています。球速がのびたことで、まっすぐで押すこともできるし、緩急の差も広がったと思います」

春から夏にかけて、選手それぞれの課題に向き合い、投打ともに成長したクラーク記念国際。目指すのは甲子園初勝利です。

新岡歩輝投手
「クラーク記念国際としてまだ甲子園で勝つことができていないので、1番は初戦突破を目標に、みんなで協力して束になって1戦1戦を勝ち上がっていきたいと思います」

取材後記

春のセンバツで取材していたときには「守備に強いチーム」という印象でしたが、夏は「クラーク打線をどう抑えるか」と各校が対策するほどの成長に驚きました。
また、成長したのは技術面だけではありませんでした。新岡投手はキャプテンとしても成長。もともと人前が苦手で「キャプテンに向いていない」と話していた新岡投手でしたが、「口で言うよりもプレーで見せるスタイルでやってきた。チームをまとめて春夏連続で甲子園出場できてよかった」とひと言。麻原選手からも「エースとしてもキャプテンとしても上手にチームをまとめてくれた。感謝している」と、キャプテンとしての大きな成長も取材を通して感じることができました。

2023年8月7日

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