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【ふるさと自慢】美瑛町「幻のアスパラガス、“ラスノーブル”」

  • 2024年3月28日

北海道を代表する観光地の一つである美瑛町。「青い池」や「四季彩の丘」など多くの観光スポットがあるこのまちには、“幻のアスパラガス”と呼ばれるものが存在します。そんな幻のアスパラについて、番組に出演いただいた美瑛町役場農林課の細川美月さんにお話をうかがいました。(2023年7月放送)

ラスノーブルの歴史

ラスノーブルは、もともと「フルート」というホワイトアスパラ用の品種で、甘みと柔らかさに優れています。しかし、その柔らかさゆえに曲がりやすいなど栽培が難しく、ほかの場所では栽培が定着しませんでした。そんな中、美瑛町では、アスパラの栽培に恵まれた気候風土やこれまで培われてきた栽培技術があり、1991年から栽培が始まりました。その際、美瑛町のブランドを育てたいという思いから美瑛町独自の品種「ラスノーブル」と命名しました。

ラスノーブルの作付面積は拡大し、2008年には約113ヘクタールで栽培されるようになりました。しかし、2010年を最後に種子の供給が終了してしまい、現在は10年ほど前に植えられた苗からでしか生産できていません。

ラスノーブルを後世に残していくために

ラスノーブルの生産を継続するため、JAびえいと町が連携して、苗を復活させるためのプロジェクトを2020年から開始しています。現存する株の細胞から培養技術を用いて苗を再生することに成功しました。その後も継続して調査研究を重ね、安定的に供給できる体制ができあがっています!今後は、これらの培養苗が品質、収穫ともに今ある株と同様に生育するのか試験栽培を進めていきます。
この取り組みを進めていくにあたっては、クラウドファンディングによりたくさんのみなさまからご支援いただきました。この場を借りて、御礼を申し上げさせていただきます。ありがとうございました。みなさまからのご支援に報いるためにも、「幻のアスパラ」から美瑛町を代表する「特産品」へ。全国のみなさまにラスノーブルが届けられるよう取り組みを進めていきます。

美瑛町の魅力

美瑛町は、基幹産業である農業が創り出す美しい丘陵景観から「丘のまちびえい」とも呼ばれています。十勝岳連峰からの良質で豊富な雪解け水と、道内でも特徴的な寒暖差の大きい気候により、良質な農作物が生産されています。
特に小麦は、タンパク質が高く、製パン性にも優れていることから、美瑛小麦としてブランド化を進めています。ぜひ一度自慢の美瑛小麦の魅力をご賞味ください!
そのほかにも「青い池」や「四季彩の丘」、「白ひげの滝」など自然たっぷりの観光スポットも盛りだくさんです!みなさま、ぜひ美瑛町に自然を満喫しに来てください!

 

編集後記

今回は美瑛町を取材させていただきました。旭川から車で30分ほどの美瑛町には、私もたくさん遊びに行っています。美瑛町のアスパラガスはどれも本当に甘みがあって食べ応え抜群です!また、景色がどこも雄大で、春夏秋冬いつ行ってもそれぞれ違った魅力を楽しむことができます。個人的には冬の「青い池」が大好きです(気温は-15度くらいになりますが…!)みなさん、美瑛町で四季を感じながら、たくさんの美瑛町産のおいしい食べ物を堪能してみてはいかがでしょうか。

旭川放送局 竹ケ原貴一

 

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