函館・飲食店の「今」を伝えるYouTuber
- 2023年11月22日
函館で飲食店を営みながらYouTuberとして地域の店の魅力を発信！飲食業界の「今」を伝える、てんちょーさんの思いを聞きました。
函館の飲食店にファンを増やす
26000人のチャンネル登録者を持つ函館のYouTuber、てんちょーさん。観光雑誌などに載ることの少ない地元の飲食店を中心に動画で紹介しています。
この日撮影に来たのは新しく朝定食を始めた店。料理だけではなく、店主の人柄も伝わるように会話をしながら撮影します。
てんちょーさん「朝４時からお母さん起きて。大変ですね。」
店主「それも慣れて大丈夫かな。みんながおいしいおいしいって言ってくれるのが楽しみでやっているようなもので。元気なうちはまだまだ頑張ります笑。」
目指しているのは、函館の様々な飲食店にファンを増やすこと。300軒以上の飲食店を撮影してきました。
きっかけは、新型コロナウイルスの蔓延
函館でチーズ料理の専門店を営むてんちょーさん。動画づくりを始めたのは、新型コロナウイルスが蔓延した2020年3月でした。
てんちょーさん
「うちももちろん大変だったんですけど、やっぱりコロナの時っていろんな店が大変で。地域密着型の店ほど残ってほしいなと思うんですけど、結局お客さんが行かないと店って残れないじゃないですか。同じ飲食をやっているので、少しでも力になれればいいかなと思っていろいろまわって撮っていました。」
飲食業界の当事者として、多くの人に現状を発信したかったというてんちょーさん。コロナ禍で閉店した店も記録に残してきました。
てんちょーさん
「飲食店の店主にとって、自分の店というのは愛着がどんどん沸いてきますからね。老舗であれば老舗であるほどそれが強いと思うので。」
函館の飲食店の「今」を伝え続けたい
動画の投稿を続けて3年。現在函館に住んでいる人だけではなく、函館を離れた元市民などからも視聴されるようになりました。函館の飲食店の「今」を知らない人に届けられることに、やりがいを感じています。
てんちょーさん
「『今まで行ったことなかった店だけど、YouTubeで中が見れて行ってみたくなりました』とか、『あそこにあった店まだ元気にやっているんですね』とか。地元を離れた人からも『今の函館を知れる』とコメントをいただくとすごく嬉しいですね。2020年からやってきたのと変わらず、函館を動画に残していきたいです。」
＜取材した函館局ディレクター＞
荻野 智也
2019年入局。東京での勤務を経て、2021年11月から函館局へ。道南への新たな移住者として、地域の魅力を知り尽くすことが目標。
