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深川市長選挙で初当選 田中昌幸氏に聞く JR留萌線廃止後の公共交通は?

  • 2022年12月26日

25日、投票が行われた深川市の市長選挙は、元市議会議員の田中昌幸氏が5期目を目指した現職を破り、初めての当選を果たしました。
新たな市政。向き合うことになるのが地域を走るJR留萌線の廃止です。廃線後の公共交通をどう考えるのか。田中氏に問いました。
(聞き手:札幌放送局 川口朋晃)


約16年ぶりの選挙戦制す

およそ16年ぶりの選挙戦となった深川市長選挙。
元市議会議員の田中昌幸氏が5期目を目指した現職の山下貴史氏を破り、初めての当選を果たしました。当選後に集まった支援者に向けたあいさつでは・・・。

田中昌幸氏
「市内外に向かって自慢のできるまちに、私自身が先頭に立って、かじ取り役を進める中で取り組んでまいりたい」


今回の市長選挙。
次点の山下氏との差は700票余りでした。

自民党、それに公明党の地域支部が推薦した山下氏に対し、田中氏は市議会で所属してきた立憲民主党の国会議員らからの支援を受け、勝利しました。


現市政からの「転換」訴え

田中氏は選挙戦で、4期16年にわたるいまの市政からの転換を訴えました。NHKのインタビューに対して、市政運営について次のように述べました。

田中昌幸氏
「長期政権ゆえの閉塞感があり、『着実に進める分、大胆な行政運営の展開がない』『市長を替えなければ』という声を受け止めなければいけないと強く感じている」

敗れた山下氏は・・・。

山下貴史氏
「不本意というか残念な結果だったが、これが深川市民の民意であると思うので、真摯(しんし)に受け止めたい。4期16年は長すぎるのではないかという雰囲気、思いが市民の間にあったのかもしれない」


JR留萌線 廃止後の公共交通は?

新たな市政で直面する課題がJR留萌線の廃止です。
石狩沼田と留萌の間は来年3月末で廃止。
JR北海道と沿線の4つの自治体は、残りの深川・石狩沼田間についても、その3年後、2026年3月末の廃止で合意しています。

田中昌幸氏
「廃止された区間の代替交通をしっかりと確保できるよう、取り組みをしっかりとやっていかないといけない。沿線の沼田町、秩父別町の町長ともしっかりと連携し、強力に連携する中でJRとしっかりと議論していきたい」

そのうえで公共交通の「空白」を生まないよう交通網の見直しを検討していく考えを示しました。

田中昌幸氏
「広い市域の中で公共交通網が充実しているかと言えば、そうではない部分がある。市全体の足の確保という部分を今後しっかりと全体的なことを考えていかないといけない」


初当選を果たした田中氏。
子育てや福祉、またそれを支える担い手への支援を充実させ、深川のまちに暮らす魅力として「トップみずからが情報発信を進める」。このことに力点を置きたいとも語っていました。
今後の市政運営、しっかりと見ていきたいと思います。
田中氏の市長としての任期は1月21日から始まります。

田中昌幸氏 プロフィール
深川市出身の61歳。
1983年(昭和58年)に市役所に入り、建築係長などとして勤務したあと、市議会議員を5期20年近く務める。

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深川市長選挙 新人・田中氏が5期目目指した現職破り初当選 約16年ぶりの選挙戦制す

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