NHK札幌放送局

【ふるさと自慢】 剣淵町「みんなの人気者 アルパカ」

道北チャンネル

2022年9月15日(木)午後5時14分 更新

南米にルーツがあるといわれている「アルパカ」という珍しい動物。剣淵町にあるビバアルパカ牧場では、実際に触れ合うことができます。上質な毛糸は「暖かい」「丈夫」「縮みにくい」という特徴があり、高級品として扱われています。(2022年5月放送)


★肩書は放送当時のものです
剣淵町ってどんなところ?

旭川市から約50キロ北に位置しています。絵本の町としても有名ですが、実は南米ペルー共和国の姉妹都市なんです。南米にルーツがあると言われている動物「アルパカ」が来たことがきっかけで剣淵町との親交が深まり、ペルー共和国フニン県タルマ群パルカマヨ区、タルマ市と姉妹都市提携を結ぶに至りました。
その縁もあり、健康食品として人気の南米原産の穀物「キヌア」の試験栽培をするようになりました。キヌアはミネラルや食物繊維などを豊富に含み、NASA=アメリカ航空宇宙局が宇宙食に推奨しているそうです。「スーパーフード」として注目されています。アルパカが来たことがきっかけで姉妹都市提携が進んだので、キヌア栽培はアルパカのおかげとも言えますね。

★肩書は放送当時のものです
キヌア栽培にも力を入れています

剣淵町のキヌア生産農家は6軒(2021年~)です。ペルーと姉妹都市提携をした2016年当初は3軒でした。徐々にキヌアを取り扱う農家が増えていったんです。当初はキヌア専用の農業用機械が無かったので、ほかの作物用の機械で代用しながら栽培を行っていました。剣淵町のキヌア生産量は年間70トンほどです(2021年度実績)。最近では大手量販店の店頭でも剣淵町のキヌアを見かけるようになりました。ごはんと一緒に炊くなど簡単に調理できます。いろいろなレシピがありますので健康志向の方にもおすすめです。
剣淵町産の新たな商品やサービスを開発する際の補助金として「剣淵町新商品開発・販路開拓支援事業補助金」というものがあります。地域の企業も商品開発の際に活用した事例があります。剣淵産の新たな商品やサービスが生まれ、経済の活性化になればと思います。

キヌア畑(画像提供:剣淵町)
★肩書は放送当時のものです
アルパカってどんな生き物?

アルパカはラクダ科の生き物で、標高が3,000メートル以上あるアンデス山脈の高原地帯にいたといわれています。確かに、どことなくラクダっぽい雰囲気ですね。草食でとてもおとなしく、優しい性格の生き物です。実は下の歯しか生えていないので、噛みつかれる心配もないですよ。園内では、ふかふかの体毛に触れることができます。

アルパカの歯(画像提供:VIVAアルパカ牧場)
ちゃちゃまる君 はじめての毛刈り

暑い夏を乗り切るため、2年に1度のペースで毛刈りを行っています(毎年6月上旬に実施)。動画に登場した「ちゃちゃまる君」は2020年7月24日生まれなので、今回が初めての毛刈りでした。これまで園内ではイケメンで有名でしたが、毛刈り後はちょっとイケメンではなくなってしまったかな。(笑)
元々は寒い地域に順応できるように多くの体毛があるので、夏場は毛がなくなって快適そうに過ごしています。これで熱中症対策バッチリです!

毛刈り前後のちゃちゃまる君(画像提供:VIVAアルパカ牧場)

【編集後記】

ふんわりとした印象のアルパカ。実際に触れてみると本当にフカフカで暖かく、寒い冬でも過ごせるよう、かなりの「厚着」をしています。毛刈りの様子をオンラインで配信する場合もあるので、現地に行くことができない人は動画でご覧になってはいかがでしょうか?
アルパカがきっかけでペルー共和国との交流が生まれ、剣淵町の新たな特産品の生産につながっています。アルパカは単に人々に癒しを与えるだけではなく、人と人との交流に大切な役割を果たしているんです。
撮影に協力していただいたみなさまに改めてお礼申し上げます。

NHK旭川放送局:湊 英祐

「自治体からのナマ情報!」 道北オホーツクの自治体は全部で65。各自治体の広報担当者に、地域の自慢や旬の話題を自分たちが撮影した映像で伝えてもらいます。


関連情報

こだわりのクラフトジン  鷹栖町ならではの味を目指して

道北チャンネル

2023年9月26日(火)午後4時17分 更新

みなさんが撮影した「これが私の天塩川」 写真をさらにご紹介

道北チャンネル

2023年3月16日(木)午後2時04分 更新

“美瑛町の風土感じるチーズを”  小熊章子さん

道北チャンネル

2023年1月19日(木)午後1時02分 更新

上に戻る