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2023年10月 浜中町長選挙 元副町長の齊藤氏が初当選 39年ぶりの選挙戦を制す

  • 2023年10月10日

39年ぶりの選挙戦となった道東の浜中町の町長選挙は10月8日に投票が行われ、無所属の新人で元副町長の齊藤清隆氏が初めての当選を果たしました。

浜中町長選挙の開票結果です。
▼齊藤清隆(無所属・新)当選 2107票
▼金澤剛(無所属・新) 1485票
これまで無投票が10回続いていて、1984年(昭和59年)以来、39年ぶりの選挙戦となった今回の選挙は元副町長の齊藤氏が元健康福祉課長の金澤氏を抑え、初めての当選を果たしました。
投票率は80.45%で、39年前の前回と比べて12.08ポイント低くなりました。

齊藤氏は浜中町出身の55歳。
1995年(平成7年)に町役場に入り、浜中診療所の事務長などを経て2019年(令和元年)から副町長を務めてきました。

齊藤氏は「農水産物のブランド化を推進し1次産業の活性化を図りたい。また、町のプロモーションに力を入れるとともに1年中楽しめる体験型の観光を推進することで活気ある町づくりを目指したい」と話しています。


齊藤氏「農水産物のブランド化を重点的に」

浜中町長選挙で初めての当選を果たした齊藤清隆氏がNHKのインタビューに応じ、基幹産業である1次産業の活性化に向け、農水産物のブランド化に重点的に取り組む考えを示しました。
10日、齊藤氏はNHKの取材に応じ、39年ぶりとなった選挙戦について、「町民からは『浜中町を変えてほしい』という言葉を多く聞いた。その期待に応えるべく4年間前進していきたい」と述べました。

齊藤氏は重点的に取り組む政策として、「基幹産業である酪農業や漁業、林業を含めた1次産業をしっかり守っていく」と述べました。
具体的には、国が地域ブランドとして保護する「地理的表示保護制度」にことし7月に登録された「浜中養殖うに」に続き、農水産物のブランド化に重点的に取り組む考えを示しました。

さらに「新たな産業の創出のため、ワイナリーの建設に向けての企業誘致を早い時期に実現させたい」と述べました。
また、浜中町には千島海溝沿いの巨大地震で最大20.3メートルの津波が押し寄せると想定されていることから、齊藤氏は「骨太な防災対策」として、津波避難タワーの設置による避難困難地域の防災対策や冬期の防災訓練を着実に進める考えを示しました。

このほか霧多布湿原をはじめとした自然環境の保全に取り組むとともに、道内外で浜中町を積極的にPRし、「食と自然、産業を結びつけた体験型の観光に力を入れ、四季を通して浜中町の魅力を発信できる通年型観光を目指したい」と抱負を語りました。
齊藤氏の初登庁は10月16日です。


浜中町は39年ぶりの選挙戦 道内では無投票続く村も

浜中町長選挙は前回の選挙まで10回続けて無投票となっていて、選挙戦は1984年(昭和59年)以来、39年ぶりでした。
無投票が10回以上続いている市町村長選挙は、現在、道内で3つあります。
無投票の連続回数が最も多いのが日本海側の初山別村の村長選挙で、52年前の1971年(昭和46年)に選挙戦となって以降、13回連続で無投票となっています。
次いで道東の鶴居村は47年前、石狩の新篠津村は46年前にそれぞれ村長選挙で選挙戦となって以降、11回連続で無投票となっています。

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