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大沼にローカルフレンズ沼出現⁉︎全道の仲間が大集合

  • 2022年11月28日

この週末、全道各地のローカルフレンズとNHK職員が七飯町に集まりました。
 3年目にして悲願ともいえる地域でのローカルフレンズミーティング。対面だからこそ生まれる熱量に、ローカルフレンズ沼が出現⁉︎そこにあるものに目を向けることで新しい地域が見えてくる。気づきに満ちた二日間でした。 

みんなでとったグッドデザイン賞

北は枝幸町、東は清里町や弟子屈町、釧路市、帯広市。さらに八雲町や乙部町、伊達市、厚真町、札幌市からも集まったプレイヤー。

地域のためにいまできることはなにか。
各地での悩みやアイデアを共有し、それぞれが次のステージに進む起爆剤やきっかけを生むことや、地域とメディアの協力体制の今後はどうあるべきかなど、さまざまなテーマをもって大沼に大集合しました!

そんなミーティングを始める前に、まずはこの報告から。

グッドデザイン賞ベスト100受賞についてです。

みなさんは公式の受賞ページをご覧いただいたことはあるでしょうか?

そこには、こう記されています。

概要
NHK職員ではなく地域の人たちが主体的に番組を制作するプロジェクト。地域にディープな人脈を持つ人をローカルフレンズと呼び、彼らのもとにディレクターが1か月滞在して地域の宝を見つける「ローカルフレンズ滞在記」を軸に、年間100本以上放送中。放送を起点に地域コミュニティを構築し、地域活動をデザインする活動です。

デザインのポイント
1.企画・プロデュースはその土地に住む「ローカルフレンズ」
2.1カ月地域にディレクターが滞在する
3.コンテンツをきっかけにコミュニティに新しい動きが出ている

プロデューサー
日本放送協会 札幌放送局 放送部 松丸慶太+株式会社NHKエンタープライズ 第2制作センター 北海道コンテンツ制作部 髙島聰

ディレクター
日本放送協会 札幌放送局 放送部 瀬田宙大、大隅亮+北海道のローカルフレンズ

デザイナー
日本放送協会 札幌放送局 広報・事業部 富浦麻穂+株式会社トーチ 佐野和哉+株式会社プリオンデ 山崎啓太郎+坂本奈緒+commono株式会社 若菜彩人+なかにしりく+谷翔悟+星野大輔

注目はディレクターに記された北海道のローカルフレンズ。関わった皆さんひとりひとりも制作者ということで、一緒に手にした賞状とトロフィーがこの日、初めて披露されました。

初リアルミーティングのホスト鍋谷雪子さん(右)と、鍋谷さんが滞在記で紹介してくれた大沼岳陽学校の児童生徒代表4人 鍋谷さんや彼女たちの活動について詳しくはこちら

デザイナーに名前を連ねる谷翔悟さん タニショーゴというカタカナ表記のほうがなじみがある方も多いかもしれません 「ダンボール片付いてないんですが来ました」とこの2日前に札幌にUターン

みんなの話が聞きたいんだ!

このあと、6人前後の班にわかれてトークセッション。

テーマは様々。各地から集まったプレイヤーにNHKの防災研修を行う職員や事業イベントなどを企画運営する職員、ディレクターらも加わり、どんな活動を何のためにやっているのかなどを発表していました。

そして、初日のフィナーレは受賞一覧に名前が載っているシンガーソングライターなかにしりくさんが「ローカルフレンズ」を披露。

私たちとなかにしさんが出会ったきっかけ、ほっとニュース北海道2018年度テーマ曲「ドア」も歌唱。

集まったフレンズの手拍子とのセッションとなりました。一日目終了。

大沼公園も散策してみた件

二日目、まずは大沼公園へ。
案内は、滞在記にも登場した吉田浩平さん(一番左)。七飯町役場でラムサール協議会事務局として働く傍ら、大沼の野鳥や自然、微生物に至るまでを研究して様々な場所でイベントを開催しています。

吉田さんはアカデミックでありながら難しいことは言わず、やさしく大地の成り立ちや歴史、生物について教えてくれました。

歩くたびにへぇーが連続。

地衣類、漢字も含めしっかり覚えました!

歩いていると知床でネイチャーガイドをしている若月愛さんのテンションが爆上がりします!

ブナがあるわよ!

本州以南には広く生息しているブナの木の北限は黒松内町。道内では渡島半島でのみ見ることができます。
清里町や知床には生息していません。
夫の識さんも加わり声が大きくなります。

道東・道北組はさわらないと!なかなかふれられないわよ!ほらほら!

その声に、弟子屈町からやってき川上椋輔さん。

枝幸町からやってきた鷲見道子さんらが次々と手を触れます。

そこにあるものをどう見せるのか。
ローカルフレンズらしさを覚えた一幕でした。

その後、湿地がもつ炭素吸収能力や泥炭とウイスキーのつながり、現れた野鳥の説明などあっという間の1時間半。充実の散策となりました。

途中には鍋谷さんの事務所を見学。

ルーツや大切にしていることを伺いました。

さらに、鍋谷さんが取材したローカルフレンズニュースにも登場した松井宏樹さんのお店にも立ち寄りました。

大沼をPRするためのグッズをさまざま製作。
フレンズニュースでも紹介されていたトレーナーを私もゲット。さりげなく着られるのがいいですね。

七飯町はどんな町?
みんなで考える今後

最後のメニューは、フィールドワークを踏まえて大沼の魅力発信やなにをPRしていくのかについて4つの班に分かれて討議。

コンテスト形式で発表しました。

どんなアイデアが出たのかは集まった人たちの秘密。

審査員をつとめたのはリアルミーティングのホスト鍋谷雪子さんと吉田浩平さん。ファシリテーターのオオスミDと議論を重ねます。

審議の結果、次点の吉田賞をゲットしたのはBチーム。
フィールドワークを踏まえた観光チャートやオリジナルのキャラクターを活用したPRを提案しました。

副賞は吉田さんと写真を撮れる権利。

ウシガエルをイメージした表情とポーズで写真におさまりました。

そして、

最優秀賞は…!

鍋谷さん、この日が誕生日で7年生の花音さん、鷲見さん、私のチーム。吉田さんも含めた審査員と写真が撮れる権利をゲットしました!

私たちが出したアイデアは、既にあるぬくもりが生まれる空間をより育て、先進事例をつくり、大沼式を横展開するという案。なんのこっちゃ!ですが、会場にいた人は「そうそう」となるはず。

ご自身の課題意識や、直前まで滞在していた新潟県で見聞きした事例を参考に会話をリードする鷲見さん。さすがです!

固定概念にとらわれず、あるものに目を向けて育てきる。
さらに、大沼に頼りすぎない。
その視点が評価されました。

ちなみに、このポーズはローカルのLを表現したもの。

この日にマツマルPとオオスミDと鍋谷雪子さんの夫のたいちゃんこと大史さん(一番右)が見本となり発表されました。

会の締めくくり。

7年生の花音さんが「かたいと思っていた大人がこんなに面白いとは思っていなかった」と評し笑顔と拍手で幕を閉じました。

地域の未来をみんなで考えるいい時間でした。

次回開催は未定ですが、いずれ道北や道東におじゃまします。

2022年11月28日 瀬田宙大

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