#6「ラフティング」は防災だ
- 2023年5月22日
川を下るアクティビティ「ラフティング」。実はこれも防災です!
教えてくれたのは、南富良野でラフティングガイドを務める福田博之さんと渡辺誠舟さん。
福田さん「アクティビティを通して、川に親しむことは防災です。」
ラフティングは単にボートで川を下るだけではなく、いろいろな知識や技術が必要です。そのため、実際に体験することが防災につながります。
これは水に落ちたときの上手な流され方。実は水温は、思ったよりも冷たいとか。この日の気温は15℃ですが、水温は10℃ほどしかありません。
水温の低さがなぜ怖いのか。それは、水温が10℃だと人間は1時間ほどで意識を失ってしまうから。水温がどのくらいだと、どんな対応をしないといけないのかを知っておくことが大切です。
独特な体勢ですが、これは川での歩き方。流れのある川を渡って横切りたいときには、水の流れにむかってまっすぐに体を構え、対岸を目指し横に歩きます。見た目ではそれほど強くない川に見えるこの川でも、3人で掴まってようやく歩けるほどでした。
「子供とか高齢者とか普段川で歩いていない人は、スポって足をすかされるみたいな感じで、転んでしまうだろうなっていう感じの恐怖感に襲われます」
思っている以上に、人は水の流れに弱いもの。「流れが穏やかそうだから」「浅いから」という考えは危険です。特に水害時には絶対に水には入らないよう、注意が必要です。
福田さんがこうしてラフティングを通じて防災を訴えるのには“ある訳”が。
彼らがガイドをしているシーソラプチ川は、2016年に大雨で氾濫しました。
普段おだやかな川でも、こんなふうになるなんて。危険さを目の当たりにしたからこそ、福田さんは川のリスクを伝え続けているのです。
夏のアクティビティとして人気のラフティング。防災を意識しながら、ぜひ体験してみてください。
「#これ防災なんで」は、「日常に防災意識をインストール」を合言葉にNHK北海道が地域のみなさんの主張をお伝えする番組です。ぜひみなさんの投稿をお待ちしています。
放送:2023年5月22日(月)18:00 ほっとニュース北海道