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【解説】参議院選挙北海道選挙区は与党が上回る 統一地方選挙が今後の焦点に

  • 2022年7月11日

7月10日に投票が行われた参議院選挙の北海道選挙区は、自民党の現職・長谷川岳氏と新人・船橋利実氏、それに立憲民主党の現職・徳永エリ氏の3人が当選を果たしました。与野党どちらが多くの議席を獲得できるかが焦点となった今回の選挙は自民党が前回・3年前に続いて2議席を獲得し、与党が野党を上回りました。

自民党は2議席確保 衆議院選挙に続く“連勝”に

定員3の北海道選挙区は改選前、立憲民主党が2議席、自民党が1議席となっていましたが、今回、自民党の新人・船橋氏が3議席目をもぎ取り、与党が2議席を獲得。野党を上回る結果となりました。与党にとっては道内で小選挙区と比例代表ともに勝ち越した去年の衆議院選挙に続く連勝です。

今回の選挙で、自民党は過去2回、トップ当選を重ねてきた長谷川氏に比べ全道での知名度が低い船橋氏を党の重点候補として手厚く支援する戦略を取りました。公明党とも連携し、長谷川氏に極端に得票が偏ることがないよう支持層のバランスを取ることで船橋氏を3議席目に押し上げることに成功したと言えます。
 

立憲民主党は1議席を明け渡す結果に

一方、野党側は自民党に議席を明け渡すことになりました。立憲民主党が当初模索した国民民主党との一本化が実現できず、双方の支援団体である連合の組織票を3人の候補が奪い合う形となりました。共産党を含めた野党間の共闘もならず、票は分散しました。
10日の出口調査の結果では支持政党として自民党を挙げた人が43%だったのに対し、立憲民主党とした人は19%と半分以下にとどまっています。立憲民主党の候補がみずからの支持層だけで分厚い自民党支持層を突き崩すことはかなわないのが実情です。次点の石川氏は無党派層の支持も取り込んで船橋氏に迫りはしましたが、野党間の連携なしに3議席目に食い込むには今一歩、限界があったと言えそうです。


“春の政治決戦” 統一地方選挙が今後の焦点に

来年春には統一地方選挙が控えています。道内でも知事選挙をはじめとした選挙が予定されています。政権選択をかけた国政選挙とは異なりますが、各政党の道内での勢力図を左右する重要な選挙となります。与党がこの勢いを駆って優位に戦いを進めるのか、それとも野党が巻き返しを図るのか。“春の政治決戦”も注目です。
(道庁担当キャップ 眞野敏幸)
 

【詳細】参議院選挙北海道選挙区 自民党2議席・立憲民主党1議席 与党が野党を上回る

【解説】参議院選挙北海道選挙区 3議席目の争い 何が2人の明暗を分けたのか

 

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