七飯町で人気！ こだわり春野菜と生産者の直伝料理！
- 2023年5月29日
道南各地自慢の「とっておきのグルメ」を、中継でお伝えする「ぐるっと道南 自慢のグルメウィーク」。 訪ねたのは、函館市の隣、農業が盛んな「七飯町」です。 ここで紹介する「とっておきのグルメ」は、新鮮！「春野菜」です。
花田実咲キャスターが訪ねたのは、七飯町の農場「にじいろファーム」。ここは、他の生産者があまりやらない、ちょっと変わった方法にこだわり、野菜を育てています。
この農場のオーナーで生産者の、西山健児（にしやま・けんじ）さん、西山未和（にしやま・みわ）さんご夫婦です。
じつは、もともと健児さんは医療関係の仕事、未和さんは、会社勤めをされていたそうで、新規就農4年目なんです。
「もともと自宅で家庭菜園をしていて、育てた野菜を子どもたちが“おいしい”って言ってくれたのがうれしくて、
それなら、もっといろいろな野菜を作って、たくさんの人に食べてもらいたいと思ったのがきっかけで、
農業を始めました」と健児さんは、言います。
農地は町内に7か所あり、すべて合わせると４．３ha。この広い畑を5人で作業しています。
こだわり① 「ひとつひとつ手植え」
機械で種をまくと、1粒のところに、２粒入ってしまったりすることがあり、野菜の成長を阻害したり、あとで間引くなど
の作業が発生するそうです。そこで、ひとつひとつの野菜に栄養がいきわたり、形の良い野菜をつくるためにも、
すべての野菜を手植えすることにこだわっているそうです。
これは、「ペコロス」というミニたまねぎ。成長すると直径が3～4cmほどになり、普通のたまねぎより糖度が高く、
子どもでも食べやすいといいます。この「ペコロス」も、一粒一粒種を植えて苗を育て、育てた苗を、ひとつひとつ畑に
定植しているそうです。
こだわり② 「多品種を育てる」
西山さんの農場では、年間およそ40種類の多品種を育ています。
健児さんは、「せっかく農業をやっているのだから、いろいろな野菜作りに挑戦したいとの思いと、珍しい野菜を作って多くの人たちに味わってもらいたい、知ってもらいたい」からだそうです。
「アスパラ菜」（中国野菜の一種／菜の花と同じアブラナ科の植物）
葉茎やつぼみなどを食用とする野菜で、ゆでると、味や食感などはアスパラガスに似ているそうです。
西山健児さんは「新しい野菜を育てるのは大変ですが、それが楽しい。失敗もあるが、毎回学ぶことも多く、全く飽きな
い。農作業が楽しくて仕方ない。」と言います。
農業を楽しくしてくれる 直売所
じつは、西山さん夫婦を中心に、地元の約３０軒の農家さんが協力して、その日採れた野菜を販売する、野菜直売所を運
営しています。直売所には、新鮮野菜のほかに、山菜や果物など、年間１５０品目を販売しているそうです。
多い日には、５００人もお客さんが来てくれるそうです。
七飯町に春の訪れを知らせる野菜
直売所の中でも、今の時期人気の野菜が「白かぶ」。
「白かぶ」は、七飯町の特産野菜のひとつ。春を告げる野菜として、七飯町で親しまれている野菜です。
「白かぶ」は生で食べられると聞いた花田キャスターは、大きな口でガブリッ！
「やわらかい、本当、甘いですね」とその味にビックリ！
未和さんは「生のままでもおいしいんですが、これを切って、みそマヨネーズをつけて食べると最高ですよ」と
直売所でも、お客さんに教えているそうです。
「にじいろファーム」の野菜直売所では、野菜のおいしい味わい方を知ってもらうため、ポップを作って伝えています。
「お客さんとの会話を大事にしていて、野菜にあった食べ方で七飯の野菜の魅力を知ってもらいたいので」と未和さん。
「アスパラ菜のペペロンチーノ」
軽くゆでたアスパラ菜をペペロンチーノと合わせるだけ。茎と花も食べられる一品。
初めてアスパラ菜を味わう花田キャスター「アスパラガスっぽい！甘いですね、やわらかくて食べやすいです」
「間引きにんじんの天ぷら」
「間引きって聞くとおいしくなさそうとか思われると思うんですけど、そんな事無いんです。にんじんが育ち始める、
この時期ならではの食材で、葉の部分までおいしく食べられます」と未和さんオススメ！
この間引きにんじんも直売所で販売しているそうです。
「ロールビーツ」（左）と「ビーツのみそ汁」（右）
ビーツは、食べる輸血とも言われるぐらい、栄養満点で、ボルシチに欠かせない野菜だそうです。
そのビーツの葉を使った料理がロールキャベツではなく「ロールビーツ」、さらに、葉と茎を具材にしたみそ汁です。
「新鮮野菜を、おいしく味わってもらえれば、うれしいです」と健児さん。
あかるく、楽しく、手間をおしまず、野菜を育てる、
西山健児さん、西山未和さん、スタッフのみなさん、ありがとうございました！
