北斗市の老舗米穀店 水田発祥の地で地元農家の米の魅力を発信。
- 2024年2月6日
道内でも早くから交易や漁業が発展、文化面での進展も進んだ道南エリアに多く点在する老舗の数々。そんな老舗を深掘りし、道南の魅力をお届けするシリーズ、「ぐるっと道南 老舗めぐり」。今回は、農業が盛んな北斗市の老舗にお邪魔しました。
大正4年創業、100年以上続く老舗のお米屋さんです。
澤田導俊さん、お店の4代目になります。
澤田導俊さん(4代目)
こちら玄米になります。地元の生産者のお米をはじめ、全道、全国のお米を取り扱っております。
地元農家の米を中心に、みずから目利きした様々な品種を取り扱う澤田さん。米は鮮度を保つため、全て玄米の状態で保管。注文を受けてから、精米するのがこだわりです。
じつは北斗市は、「北海道水田発祥の地」とされる場所。17世紀後半に北海道で初めて米作りが始まったとされています。
そして今も、北斗市にある農業試験場で新品種「ふっくりんこ」が生み出されるなど、米作りが盛んに行われているんです。
澤田導俊さん(4代目)
米農家さんの歴史も北海道の中では深い方だと思います。お米が好きでずっとやっている方、思い入れがある方っていうのは他の地域よりすごく多い。
澤田さんがそうした農家に呼びかけているのが、農薬や化学肥料の使用量を抑えて作る特別栽培米の生産です。付加価値の高い米を作ってもらい、それを広めることが自分の役割と考えています。
髙橋陽一さん(農家)
非常に美味しい米が今とれているんで、今後とも皆さんにいっぱい食べてもらいたいですね。
さらに、澤田さんは米離れが進む中、子供たちにそのおいしさを知ってもらおうと、米のポン菓子も製造しています。
澤田導俊さん(4代目)
米の消費を増やして、生産者の収入を守りながら、この地域を発展させていければという思いがあります。
北斗市にお米の老舗あり!