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Do!|#24 Sumi Ryosuke

  • 2023年3月17日

第24回は、北見局で働く北海道地域職員の角職員。総務や経理、イベント、デジタル分析など多岐にわたる業務を行っています。北見局からデジタルコンテンツの発信に力を入れる理由とは?北見局の雰囲気や、印象に残っている仕事についても聞きました。

[Photo By 大竹 駿二]
[聞き手 呉藤 美由梨]
※感染対策を十分とったうえで撮影しています。

角 良介 -Sumi Ryosuke-  
北海道北見市出身。経済学部経営情報学科卒業。
2018年に雇用型契約職員としてNHK北見放送局に入局。
2021年地域職員となり、現在は北見局メディア部に所属。
趣味は漫画・アニメ・ジム通い。「3日に1回ジムへ行く」を目標にしている。

<目次>
1, 結果を可視化し、次へ繋げる
2, 地元の情報を知るきっかけを

1, 結果を可視化し、次へ繋げる

――北見局メディア部は、どんな部署ですか?

メディア部はもともと、総務や事業などのマネジメント職を行う企画編成部と、取材や撮影など行う放送部が一緒になった部署です。ほとんどが二階のワンフロアで働いているので、見渡したら職員の顔がほとんど見えるんですね(笑)風通しの良い場所だと思っています。

――角さんはどのような仕事をしているのですか?

基本的には総務・経理の仕事などをしています。これまで総務や事務をやってきた経験があるので、北見局では私が中心となって取り組んでいます。

――具体的には、どのような仕事がありますか?

総務では、施設管理や職員からの問い合わせに対応しています。 例えば最近だと、システムや備品に関する質問がありました。あとは、産業医の先生とやり取りをして健康診断の調整も行ったりします。経理は、札幌局が道内各局の経理処理をまとめて行っているのですが、札幌局に提出する前に、伝票に間違いがないか私がチェックすることもあります。また、経理のルールなどを北見局で働く職員に分かりやすく周知するのも大切な役割ですね。

――幅広い業務知識が必要ですね。

私が北見局で数年働いているので、困ったことがあったら職種に関係なく尋ねて来てくれます。そういう意味で、関係性の良い職場だなと感じています。

――最近は総務・経理以外の仕事もしていると伺いました。

そうですね。デジタルコンテンツの発信・分析やイベントも担当しています。NHK北海道のホームページで公開するWEB記事を作成したり、Twitterでの周知宣伝を行っています。最近は、WEB記事のアクセス数の分析も行っていて、毎週どの記事がよく読まれたか、傾向やその理由を分析してレポートにしています。

――分析はどうやって行うんですか?

分析ツールを使っています。札幌局で行われたデジタル分析に関する勉強会に参加して、分析方法を学びました。現在は、オホーツク方面に関する記事のアクセス数を調べています。記事訪問者がインターネットで検索して見つけたのか、TwitterなどのSNSから訪れたのか、またSNSから来た場合にはどういう表現が効果的だったのかなど……。明確な答えはたぶん誰にも分からないのですが、自分なりに仮説を立てることを意識しています。

――デジタルの分析に力を入れているんですね。

職員が発信した記事がどのように見られているか、またオホーツクエリアでどのような記事が注目されるのかを知るきっかけになればと思っています。最近は、テレビ視聴量の分析も始めました。

――テレビ視聴量の分析とは?

午後6時40分から放送している「ほっとニュース道北・オホーツク」がどれくらい見られているかを市町村ごとに調べています。

――視聴量の分析を始めたきっかけはありますか?

昨年の11月下旬から2週間程度、ワールドカップ業務の応援で渋谷にある放送センターに出張へ行ったんです。どの世代にどれくらい見てほしいか目標を立てて、それに対して視聴量を分析するという内容でした。正直な話、今まで視聴量をそこまで意識していなかったのですが、放送センターでの業務を通じて、数字が上がった理由・下がった理由を考えるようになりました。そして「北見局でこの経験をどう活かせるだろう」と思い、テレビ視聴量の分析を始めました。

――学んだことをすぐに活かしたんですね。

応援業務の実施報告会を北見局で行ったとき、これは北見局で働く皆にも知ってもらうべきだということになり、毎週レポートを作成して発信するようになりました。エリアによってどんなふうに番組が見られているのかを知るのは、面白いですね。連休の前後は視聴量が低い傾向だったり、一方で地元に密着した内容だとよく見られていのかなと仮説を立てています。最近だと、2月に行われた北見の「厳寒焼肉祭り」の中継放送はよく観られていましたね。

――番組制作者も分析結果が分かると、次への目標に繋がりますよね。

最近は、「やって終わり」ではなく、「結果に繋げる」ことが大切だと感じています。放送もWEB記事も、発信して終わりではなく、どれくらいの人に見てもらえたかが大事だと思いますので、その第一歩として私の作成しているレポートが役立てばいいなと考えています。

――イベントの仕事もしているんですか?

2021年のNコン北見地区大会も担当しました。会場に下見へ行ったり、控室やステージ、タイムスケジュールの管理など……、運営を中心に行っていました。毎年行うイベントなので、仕事の流れは分かっているつもりでしたが、私が担当したときは初のコロナ禍での開催で、今までの運営通りにいかないことも多く苦労しました。私自身、イベント経験も多くなかったですし、感染者が増加している中で本当にできるんだろうかと悩みながら、いろいろな人の力を借りて、なんとかトラブルなく実施できました。

――コロナ禍での開催は大変でしたね。

本当は2020年のNコンも担当だったんですが、感染拡大の影響で中止になったんです。だから2021年は2年ぶりの開催で、「開催してくれてありがとう」と多くの言葉をいただきました。有観客にできなかったり、マスクを着けて歌わなければならないなどご不便をおかけした部分もありましたが、「発表の場を与えてくれてありがとう」と様々な方から言ってもらえて、本当にやってよかったと思いました。

――ご自身で工夫されたことはありますか?

合唱中の様子をWEB記事で発信しました。無観客開催でしたので、Nコンに参加する児童・生徒さんの姿を保護者の方々は観られなかったんですね。テレビ放送もなく、ラジオの放送だけだったので、少しでも皆さんに歌っている姿が届けばいいなと思って、記事を作成しました。「緊張しながらも頑張っていました」など、私が実際に見て感じたことを写真と一緒に紹介するようにしました。

――記事に対する周囲の反応はいかがでしたか?

保護者の方も喜んでいたと学校の先生を通じて知り、とても嬉しかったですね。初めて作成したWEB記事だったので、その場の様子を文字にする難しさもありましたが、達成感も大きかったです。

――ほかに印象に残った仕事はありますか?

昨年4月に起きた知床観光船沈没事故のロジ業務ですね。

――「ロジ」とは?

ロジスティクスといって、緊急時などに取材陣の移動手段や食事、宿泊の用意などを行い、取材現場を支えることです。 事故の翌日から一人で現場に向かいました。

――すぐに現地に向かったんですね。

事故当日、北見局の職員で事故に関する取材をする記者の泊まる宿を手配していました。翌日は日曜日でしたが、「何かあったらいつでも動けるように」と待機指示があり、朝6~7時くらいに「現場へ行ってほしい」と連絡がありました。何泊するか分からなかったので、とりあえず3日分くらいの荷物を詰めて、北見局から記者の取材業務に必要な物を持って移動しました。

――取材業務に必要なものとは?

たとえば、原稿を印刷するためのプリンターや印刷用紙、スマホの充電器などですね。取材の前線で必要なものをかき集めました。現地に着いてからは、記者の移動手段や食事の手配などを行いました。

――現地で記者を支えていたのですね。

記者は入れ替わりで様々な人が現地に駆けつけてくるので、ホテルの予約手配などは難しかったです。

――ロジ業務は初めてでしたか?

初めてでした。ですので、北海道胆振東部地震の時の実施報告書などを見て、何が必要か、どんな仕事をするのか移動中に頭に詰め込みました。事故直後で取材体制が整っていない中、第一陣として一人で行ったのでとても不安でしたが、数日後に北見局の職員が駆けつけてくれたときは、とても心強かったですね。

2, 地元の情報を知る機会を作りたい

――角さんはキャリア採用で入られたんですよね

札幌で、5年間くらい事務機器メーカーでコピー機の営業をしていました。実はその時、札幌局のコピー機を一部担当していたこともあるんですよ (笑)。その後、転職を考えていた時にNHK北見放送局の雇用型契約職員の募集を見つけて、受けることにしました。2018年の4月に雇用型契約職員として入局、その後キャリア採用試験を中途採用の方と同様に受けて、2021年12月に北海道の地域職員になりました。

――どうしてNHKを受けようと思ったのですか?

転職を考えていた時期に、地元・北見局の職員募集があって就職エージェントの方に勧められたんです。その時、そういえば、自分自身も北見に住んでいる時、地元の情報を知る機会って少なかったな、NHK北見局から情報を発信できたらと思って受けることにしました。

――出身地だからこそ感じた視点ですね。

知らない地方で働くよりも、地元の方がいろいろと知っているし、働きやすいのかなと思いました。

――最初は北見局でどんな仕事をしていましたか?

総務系の仕事をしていました。働き始めて4年経った頃、周囲から地域職員のキャリア採用試験を受けてみたらどうかと話があったので、「ダメだったら来年も挑戦しよう」という思いで受け、採用が決まりました。当時、Nコンなども担当していたので、北見局での仕事とキャリア採用の試験を両立するのは大変でした(笑)

――地元・北見で働いて良かったと思うことはありますか? 

北見出身だから、話が盛り上がったり、視聴者の方に受け入れられやすくなったりすることはあるかなと思います。あと、NHKって全国職員のイメージが強いのか「担当者がよく変わる、あなたも変わるんでしょ?」と言われることがあります。そういう方に、地元出身で北海道で働いている地域職員であることを伝えると、心を開いてくれやすくなるかなと感じます。

――今後、地域職員として、どのような仕事をしたいと考えていますか?

記者やディレクターなども経験するかもしれませんが、今は、札幌局でデジタル展開の仕事に携わりたいと思っています。デジタルコンテンツの分析や発信を通して、幅広い方に情報を届けるにはどうしたらよいか、もっと学んでいきたいです。

――やはり情報発信に興味があるのですね。

例えば北見だと、美味しい食べ物など大人になって改めて気づく良さもあって。札幌だと、飲食店や観光情報など充実していますけど、北見ってそういう情報も札幌ほどは充実していないかなと感じます。なので、地元の情報や盛り上がっているテーマなどを発信していきたいです。放送だけに限らずホームページやSNSなど、皆さんがアクセスしやすい情報発信のあり方を探っていきたいですね。

――学生時代の話を聞かせてください。

札幌の大学に通っていました。学生時代は……サークルなどでキャンパスライフを楽しんでいましたね(笑)1年生の時は兄の影響でアメリカンフットボール部に入っていたんですが、すぐにやめてしまって。2年生からストリートダンスサークルに所属しました。「楽しくみんなでダンスをする」スタンスだったので、狸小路商店街で夜に集まってみんなでダンスをしたり、学祭に向けて練習をしていました。

――高校時代もダンスはしていたんですか?

高校時代はバレーボールをやっていました。飽きっぽい性格もあって、バレーやサッカーなどいろいろやっていましたね。

――なぜダンスサークルに?

高校生のとき、深夜にストリートダンスの番組をやっていて、かっこいいなと思っていたんです。友達と簡単なダンスの練習をしたりして、大学2年生の時にストリートダンスのサークルと出会いました。

――TV番組がきっかけだったんですね。

ダンスサークルでは、動画の撮影や編集をする人もいました。私はやっていませんでしたが、中には映像系の仕事に進む人もいたので、映像制作とかテレビ局の仕事は、自分にとって遠くない存在だったのかなと思います。だからこそ、転職する時もNHKが就職先として候補のひとつになったのかなと、今となっては思います。もしダンスサークルに入っていなかったら、NHKを志望しなかったかもしれないですね。

――ダンスは今も続けられていますか?

今は続けていませんが、たまにダンス動画を見たりします。 仕事終わりや休日はジムに通っていて、今は3日に1回ランニングをしていますね。あとは、漫画やアニメが好きなので漫画雑誌を読んだり放送中のアニメを見たり、春から秋にかけてはロードバイクにも乗ったりします。

――ロードバイク、良いですね!

基本どこまでも行きます。印象に残っているのは、自宅から40kmほど離れたところにある温根湯に行ったときですかね。温根湯温泉に泊まろうと思ってロードバイクで行ったんですが、往復およそ80kmあったので、めちゃくちゃ後悔しました(笑)
その日はすごい向かい風で、全力で漕いでいるのに時速7キロくらいしか出ないという……。片道2時間くらいの間に、最寄り駅から出ているシャトルバスが2往復したのを見たときには、さすがに悲しかったですね(笑)

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