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新冠町に泊まれる美術館?!

  • 2022年8月19日

こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」胆振日高担当リポーターの内部明日香です。
最近は少し涼しさも感じるようになってきましたよね。短い夏が終わろうとしているのかなと少し寂しくなっている今日この頃です…。温度調節の難しい時期です。皆さま体調にはお気を付けください。
さて道央・胆振日高の70市町村を訪ねてその魅力をお届けする「ななまるMAP」。 今回は先月誕生したばかりのある宿泊施設を訪ねたんですが、なんとそこは美術館なんです!

取材したのは「泊まれる美術館」を目指してつくられた宿泊施設です。
新冠町太陽にある「太陽の森ディマシオ美術館」。“世界最大”といわれる油絵やたくさんのガラスの工芸品、彫刻などが展示されているんですが、そこに7月からグランピング施設が併設されました。

こちらがそのグランピング施設なんですが、皆さん“美しい‼”と思いませんでしたか?
さすが「泊まれる美術館」ですよね。
さらに驚くことに実はこの建物、3Dプリンターでつくられたものだというんです。
私は3Dプリンター?!どうやって建物をつくるの?!とびっくりしたんですが、使ったのはアームロボット式の3Dプリンターということです。

この3Ⅾプリンターがコンクリートを噴き出して、そのコンクリートを何層にも積み重ねて建物の外壁などをつくっています…と言ってもなかなか想像がつかないですよね。今夜つくられていくところも紹介しているのでぜひご覧ください!

3Dプリンターだからこそ、こうした美しい幾何学模様や曲線を比較的簡単につくり出せるんだそうですよ。すごい技術ですよね。

どうして3Dプリンターで宿泊施設をつくろうと思ったのか、またそもそもなぜ美術館に
宿泊施設を併設しようと思ったのかなど美術館の谷本さんに話を伺いました。

太陽の森ディマシオ美術館 谷本晃一さん
「この美術館は札幌から2時間もかかるような山奥にありますので、長時間かけて来てくださっても日帰りだとゆっくりご覧いただけないという問題がありました。もっとゆっくり美術館を見ていただきたい。そして美術館があるこの土地の自然を楽しんでいただきたいという思いから「泊まれる美術館」にできないかなと考えました。そして美術館のコンセプトがアート、自然そして宇宙との共生なので、それを感じていただくには3Dプリンターでつくるグランピング施設じゃないと実現できないんじゃないかと思いました。美術館だけでなく新冠町、そして日高地方はすばらしいエリアです。国内だけでなく世界中から多くの人に来てもらえるような施設にして地域に貢献したいと思っています。」

「泊まれる美術館」の魅力はその施設だけではありません。
ここに泊まれば夜の美術館も楽しめるんです。
宿泊者限定のナイトミュージアム、贅沢ですよね~。
たとえば日中の自然の光の下で見るガラスの工芸品が…。

夜はこんな感じです。

暗闇の中に浮かび上がるキラキラとしたガラスたち。美しいですよね。
ほかにも世界最大の油絵が夜用にライトアップされるなど、ふだんと違う特別な美術館を楽しむことができます。

幻想的な雰囲気の中で見る作品はまた違った魅力を感じられるかもしれません。
新冠町太陽地区の豊かな自然はもちろん、アートと最新技術まで楽しめるスポット。
新冠町にまたひとつ新たな魅力が誕生しました。

各地の魅力を紹介する「ななまるMAP」。前回私が取材した
自分だけの洞爺湖の巡り方を見つけよう!」の記事も併せてごらんください(^ ^)

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