ページの本文へ

NHK北海道WEB

  1. NHK北海道
  2. NHK北海道WEB
  3. 70MAP
  4. 三笠市の熱い夏がやってくる!「三笠北海盆おどり」

三笠市の熱い夏がやってくる!「三笠北海盆おどり」

  • 2023年8月10日

こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」道央担当リポーター、坂井里紗です。暑い日が続いておりますが、体調はいかがでしょうか?北海道の夏ってこんなに蒸し暑かったっけ…?そんな暑さを「熱さ」に変えて、三笠市で一緒に踊りませんか? 今度の日曜から「北海盆踊り」が始まるのを前に、三笠市に行ってきました!

「三笠北海盆おどり」は、10.5mの巨大やぐらを囲んで踊ります。例年、2万人以上の人が訪れる三笠市の一大イベントです。実は、三笠市は北海道の代表的な民謡のひとつ「北海盆唄」の発祥の地。炭鉱町として盛んだった幾春別で歌われていた歌がルーツです。「三笠北海盆おどり」は、そんな歴史をPRして三笠市を盛り上げようと、平成14年に始まりました。

盆踊りを盛り上げようと、この人たちもメラメラしていますよ! 市役所の職員のみなさんです。ふだんは市民のために働きますが、この日だけは“踊り”に繰り出し、盛り上げます。職員は基本、全員参加。職員のみなさんは「三笠は盆踊りにかける熱意がすごい!」「ことしも楽しみ!」と意気込んでいました。すでに盆踊り楽しみボルテージ、アゲアゲです!

中には、初参加の方も。三笠市立博物館の学芸員、同前(どうぜん)万由子さんです。化石が専門で、ことし6月に三笠市にやってきました。

三笠市立博物館学芸員 同前万由子さん
「出身は岡山県で、大学で鳥取行ったり大学院で大阪行ったりして、初めて北海道にやってきました。北海盆踊りは、恥ずかしながら全く知らなかったんです。練習もまだしたことがなくて、実際に踊ったことはありません…。ちゃんと踊れるかなって不安です。」

不安を漏らす同前さん。しかし、同前さん安心してください! 盆踊りを前に、三笠市では、市の職員向けの踊りの講習会が開かれているんです。講師は、三笠甚句保存会の斎藤優子さん。この日公民館に伺うと、若手職員などおよそ20人が集まっていました。

三笠市の北海盆踊りは、美しく見える動きが特徴的です。ひじを伸ばすことや、指をそろえることなど、きれいに踊るコツを教えてもらいました。同前さんも音楽に合わせて一生懸命に踊ります。先生にも褒められていましたよ!

三笠市立博物館学芸員 同前万由子さん
「あしたまで踊りを覚えていられるか心配ですが(笑)、みんなでワイワイしていてイメージより楽しかったです。三笠市の大事な歴史なので、守っていけるように、ちゃんと覚えてみんなに多少伝えられるように頑張りたいと思います!三笠市も全体的にだんだん熱気が増してきているので、私もそれに乗っかって一生懸命やりたいと思います!」

「三笠北海盆おどり」で盛り上がるのは踊りだけではありません!炭鉱で栄えた歴史を持つ三笠市ならではの熱い競技が「石炭カツギレース」です。石炭を担いでおよそ1キロのコースを走ります。驚くべきは石炭の重さ、なんと30キロ!私も挑戦してみましたが、持ち上げるのがやっとで、担ぐこともできません。これでさらに走るなんて…ヒィィィ!指が折れる前に心が折れて3秒で諦めました。自衛隊の方や林業に携わる方など、各地から力自慢が集まるそうです。

このレースを考えたのが西城賢策市長!そのきっかけを伺いました。

三笠市 西城賢策市長
「三笠市は石炭の町。石炭をみんなでそれぞれの家庭に運んでいくっていうのをどの家庭もやられていたんですよね。それを思い出しながら、たまたまテレビを見ているとイギリスでそういうレースがあると。これはちょっとおもしろいんじゃないかな、三笠の盆踊りと一緒にこれを企画したら楽しいんじゃないかな、ということで始めました。さらに石炭の町としてPRできればいいなという風に思っています。」

踊りにレースに、三笠市が一番熱くなる3日間がもうすぐやってきます。西城市長も気合十分です!

三笠市 西城賢策市長
「毎年一緒に踊らせていただいています。三笠市の歴史として象徴として守り育てていかなきゃいけないイベントだというふうに思っていますので、ぜひ多くのみなさんに盆踊りに参加していただければと思っております。自分なりに工夫して楽しく踊っていただければありがたいです。」

取材後記

今回、初踊りだった同前さん。一生懸命踊る姿や終わった後に「楽しかった」と笑顔を見せてくれたのが印象的でした。プチ密着させていただきありがとうございました!とても思いやりを持って丁寧に対応してくださって、たくさんお話できてうれしかった…!!今度は三笠市立博物館に遊びに行きますね!

実は私も盆踊りの講習会に参加させていただきました。見つけてみてください。

盆踊りは小学生以来の参加、中学生のダンスの授業のテストでは笑顔しか評価してもらえなかった私も、みなさんと音に合わせて踊っているうちにノリノリでした。初めてでもこんなに楽しく踊れるなんて、北海盆踊りには素敵な魔法があるみたいです。若手職員のみなさんも「だんだん体に染みついてきたので、ちゃんと踊れたと思います」「去年よりうまく踊れそう」「みなさんで踊れるのがすごく楽しみ」と話してくれました!踊りを教えてくださった斎藤先生は、講習会のあと「大切なのは楽しむこと!いろいろと教えましたが細かいことを考えるよりも楽しく踊って」と話してくれました。同前さん、本番も心配なさそうですね!

「三笠北海盆おどり」は、今月13日(日)から15日(火)まで、中央公園で行われます。4年ぶりの3日間開催です。紹介した石炭カツギレースは、参加者の定員に達したそうです。参加される方は頑張ってください!そしてレースを走らない方は、全力で応援しましょう!ほかにも、ステージショーや花火大会など盛りだくさん!子供から大人まで楽しめそうですね!ぜひ三笠市で、夏の最高の思い出を作ってみては…☆

道央いぶりDAYひだか
坂井里紗
2023年8月10日

当別町では7月が見ごろの「亜麻」の花に癒されました。さらに町内の飲食店では、期間限定で亜麻の実や亜麻仁油を使ったオリジナルメニューを提供!町の方々の亜麻にかける思いを取材しました。
当別で「亜麻」を「あま」すことなく楽しんで♪

ページトップに戻る