ページの本文へ

NHK北海道WEB

  1. NHK北海道
  2. NHK北海道WEB
  3. 北海道まるごとラジオ
  4. にっぽん列島夕方ラジオ~北海道まるごとラジオ 放送後記 ハッスルマッスル!北の大地で筋肉をモリモリ語る

にっぽん列島夕方ラジオ~北海道まるごとラジオ 放送後記 ハッスルマッスル!北の大地で筋肉をモリモリ語る

  • 2023年6月28日

6月22日(木)の「北海道まるごとラジオ」は、「ハッスルマッスル!北の大地で筋肉をモリモリ語る」と題して、 パワーリフティング66㎏級日本代表の牛山恭太(うしやま・きょうた)さんをゲストにお迎えしました。 

盛り上がる上腕…!かっこいいですよね!!
牛山さんは、北海道音更町出身の25歳。
パワーリフティング日本一!先日行われた世界大会でも3位に輝いた実力者です。
好きなことに熱中する素晴らしさ」について語っていただきましたよ!

お話を聞いていると、「ポジティブな性格」「挑戦するアグレッシブさ」が日本一に上り詰めた秘訣だということが分かってきました。
どんなお話をお聞きできたのか、共有しますね!

進行は、ラジオのMC初挑戦、元高校球児のスポーツマン・福田裕大アナウンサーと、筋トレは最近さぼりがちな、アナウンサーの飯尾夏帆(筆者)が務めました。

(1)知ってる?パワーリフティング

そもそも、牛山さんが取り組む「パワーリフティング」とはどんな競技なのか、教えてもらいました。

牛山)筋トレのビックスリーという種目、
① スクワット(バーベルを肩でかついで、一度しゃがんで再び立つ)
② ベンチプレス(台に仰向けになり、肘を曲げてバーベルを胸につけた状態から、肘を伸ばして持ち上げる)
③ デッドリフト(床に置かれたバーベルを、垂直に脚と背中が伸びるまで持ち上げる)。

この3種目で持ち上げたバーベルの合計重量で競うのがパワーリフティングです。

牛山さんは、この3種目の合計が712.5キロ!
ちなみに、元高校球児、スポーツマンの福田アナウンサーでもこの記録の半分に満たないんだとか。
牛山さん自身も、始めたころから200キロ以上記録が伸びているということで、努力のたまものですよね。

専門学校生時代、友人に誘われたことがきっかけでパワーリフティングに出会った牛山さん。
日本一に上り詰めるまでのめり込んだ魅力を聞きました。

牛山)明確な数値で成長を感じられるところが楽しい。バーベルを持ち上げるというシンプルな動作の中で、自分の全力をぶつけられるところが達成感につながる。成功したらめちゃくちゃ嬉しいし、試合会場では自分を知らない人も応援してくれて、いろんな魅力があって、はまってしまった。

福田)お話を聞いていて、マイナスな言葉が出てこない。ご自身の性格をどう分析していますか?
牛山)「挑戦」が好きで、常に何かに挑戦して自分の限界に向き合うことが自分の成長につながると思っているんですよね。この競技が向いていますね。常に重いものに挑戦!上がったら嬉しいし、失敗したとしても次にむけて頑張ろうと思えるし。
飯尾)落ち込むことはないですか?
牛山)落ち込むこともありますよ。落ち込むけど、次に向けて自分の失敗をいかに改善していくかを考えたら、前向きになれるんですよね。
飯尾)前向きな性格が結果につながっているのかもしれないですね。

(2)いきすぎた筋肉愛

牛山さんの生活は、筋肉中心!「食事」と「アルバイト」にも影響が出ちゃったんだとか…

まずは「食事」。
パワーリフティングにのめり込んだ学生時代、とにかくタンパク質を摂取することを優先するあまり、こんな食生活を送っていたそうで…

牛山)特に学生時代はお金がないじゃないですか。安いタンパク質が大事になってきて、取り入れていたのが「ゆで卵」と「サバの水煮缶」だったんですよね。毎日ゆで卵9個とサバ缶を持って専門学校に行くんです。
飯尾)それは昼ごはんですか?
牛山)昼ごはんも含んでいます。3時間に1回タンパク質を絶え間なく摂取して、常に筋肉に栄養を送り込むことを意識していたんですよ。一度に卵は3つ食べていましたね。
福田)どうやって持って行っていたんですか?
牛山)ゆで卵は、ポリ袋に茹で上がった状態のまま入れて、学校で殻をむいて食べていました。
福田)何やらその食生活で困ったことがあったそうで?
牛山)ゆで卵もサバ缶も匂いが独特なので、休み時間に学校で食べていると「なんか変なにおいしない?」と周りの学生がザワザワして、「あ、それは牛山がゆで卵食べているからだよ」「いま牛山がサバ缶食べているよ」みたいな(笑)迷惑をかけたなって。最終的には、みんなに悪いなと思って、みんなに匂いが届かない洗面所で食べていました(笑)
飯尾)…それはおいしかったですか…?
牛山)食事というよりも栄養として取り入れていたので、味を気にしないという考えでした。当時は取りつかれていたので、とにかく筋肉を増やしたい一心でした(笑)

いきすぎた筋肉愛!次のエピソードは「アルバイト」。
牛山さんが働いていたのは、終了時間が毎日変動する「引っ越しのアルバイト」。
アルバイト後、毎日ジムに行くことをルーティンにしていた牛山さんにこんな弊害があったそうで…

牛山)当時通っていたジムが、夜の10時までしか空いていなかったんですよね。アルバイトの終わりが8時9時になってしまうこともあるんですね。そうなると筋トレできないじゃないですか。絶対したいじゃないですか。だから「やばい、きょう筋トレする時間無くなっちゃう」と思ったら、誰よりも素早く動く!
飯尾)お客さんにとっていいですね!
牛山)お客さんにとってはいいかもしれないですけど、現場の責任者には「すごく急かすじゃん」って(笑)
飯尾)スピーディーな動きをすると周りの士気も上がりそうですけど…
牛山)それもあったかもしれないですけど、「牛山に急かされるな」とか「筋トレしたいのかな?」とか思われていたかも。今考えると申し訳なかったと…(笑)
飯尾)周りの協力もあって、筋肉への愛が続いていったんですね。
牛山)本当に周りの人たちに感謝ですね。

(3)競技を広めるために、こんなことしちゃいました!

牛山さんのモットーは「挑戦」。
パワーリフティングを広めるための新たな挑戦を続けています。

まずは「YouTubeでの動画配信」!
「パワーリフティング3種目の解説」「自分の限界の重量に挑戦する動画」などを配信することを通して、競技の魅力を発信しています。
仕事やトレーニングと両立しながら、YouTubeの企画・撮影・編集も担っているんです。

もう1つ挑戦していることがあります。それは「ボディビル」。
より重いものを持ち上げる「パワーリフティング」に対して、「ボディビル」は筋肉の美しさを競う競技です。

牛山)パワーリフティングとボディビルは正直全然違いますね。トレーニング方法も変わってきます。
福田)では、どうして挑戦しようと思ったんですか?
牛山)重いものを持ち上げるパワーリフティングをしている人が、体もかっこよかったら、見ている人も注目してもらえるじゃないですか。パワーリフティングを広めるために、ボディビルダーとしても活動しているんです。

飯尾)どうしてパワーリフティングのためにそこまでできるんですか?
牛山)パワーリフティングはまだまだマイナーな競技なんですね。マイナーな競技だからこそ、自分で発信していかなければならないと思ったんですよ。この競技をやる上でやらなければならないことだなと思ったんです。

競技の普及のために挑戦し続ける牛山さんに、
「充実した人生を歩むために、どんなことが必要だと思うか」うかがいました。

牛山)挑戦し続けて、挑戦の中で成功体験を積んでいく。それがモチベーションになって情熱を注ぐきっかけになると思うんですよね。挑戦して人生を楽しんでいくことが大切だと思います。

最後に、今後の目標をうかがいました。

牛山)パワーリフティングで世界チャンピオンを目指しています。そして、そうした自分の挑戦を通して、パワーリフティングを知ってもらいたい。今回世界大会で3位。悔しかったですけど、来年に向けてやるしかないですね。また前を向いています。

私たちも前向きに挑戦していけば、きっといいことが待っている!と思える放送でした。
牛山さんには、これからも前向きなマインドで挑戦続けてほしいです。応援しています!

ページトップに戻る