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「あかびら春らんまんフェスタ」もうすぐ開催!

  • 2024年4月12日

こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」道央担当リポーター、坂井里紗です。さて、今回のななまるマップは、ランの名産地、赤平市です。

2001年から春の恒例行事となっていた「らんフェスタ赤平」が、去年の開催で幕を閉じました。しかーし!ことしもお花を楽しめるイベントがあるんです!それが、後継イベントの「あかびら春らんまんフェスタ」。愛好家が育てたランはもちろん、多肉植物やサボテンなどの展示販売のほか、生け花も会場を彩ります。

市の職員で実行委員のひとりの米倉恵介さんにお話を伺いました。

イベントの実行委員会事務局 米倉恵介さん
「これまで築き上げてきた、お花を通じたみなさまとのつながりや『赤平は花の町』というイメージをさらに定着させたいということで『らんフェスタ赤平』の後継イベントというかたちで開催します。少しコンパクトになりますが、入場無料。お花を見て、買って、みんなで楽しめるイベントです。春の『らんらん♪』とした気分でイベントに参加していただけたら」

赤平市で長くランの生産を行っている企業を訪ねました。美しいランがこんなにたくさん…!12棟のハウスで、こちょうらんを中心におよそ6万株を育てています。イベントでは、自慢のランを販売します。

ということで、生産を担当する市川裕章さんにいろいろ聞いちゃいました!

① ハウス内の環境は?

赤平オーキッド 取締役生産部長 市川裕章さん
「温度、光の強さ、湿度などを感覚で調整しています。洋ランは、寒いのが苦手な植物なので、温度は最低18度以上必要です。あたたかすぎてもよくないので、最高でも27度、28度くらいまでに抑えるようコントロールしています。こちょうらんは、光が強すぎると葉がやけどしてしまいます。直射日光の30%だけで生きていける植物なので、光を70%カットして栽培しています」

② 最近の人気は?

赤平オーキッド 取締役生産部長 市川裕章さん
「大きすぎず、小さすぎない品種が多くなっています。特に、『リップ』『唇弁』と言われる部分が大きくなったお花も新しい品種として出てきています」

赤平オーキッド 取締役生産部長 市川裕章さん
「白とかピンクは一般的によくあるんですけど、黄色は品種としても少ないですし、珍しい部類に入るので非常に人気かなと思いますね」

③ こちょうらんを育てるコツ

赤平オーキッド 取締役生産部長 市川裕章さん
「こちらは、こちょうらんの原種と呼ばれるものです。原生地だと、木にへばりついていて、あまり水はなく、空気中の湿度で生きています。たくさん栄養分をもらえるような状況でもありません。これを参考にすると、水やりは、完全に鉢の中が乾いたらたっぷりやるような感じで、月に2回から3回で済んでしまいます。肥料も、あまり濃い栄養分を与えると根がダメになるので、薄い栄養分をたまにあげます。あんまり手をかけず、ポイントさえ覚えてもらえれば簡単に育てることができます」

あたたかい場所を好むこちょうらんは、冬でも部屋の中があたたかい北海道は、かえって育てやすいんだとか。
市川さん!たくさん教えてくださり、ありがとうございます。お花栽培初心者の坂井でも育ててみたいという気持ちになりました…!

赤平オーキッド 取締役生産部長 市川裕章さん
「赤平のランは、非常に長持ちするといわれ、一度咲いたら長く鑑賞できると喜ばれています。初心者の方でも栽培しやすいよう、お安い価格でちょっと小ぶりなものを中心に販売しようと思っています。種類はたくさんありますので、ぜひチャレンジしてもらえればなと思っています」

さらにイベントでは、こんな「らん」も!伺ったのは、老舗のお菓子屋さん。

その名も「らんまんじゅう」です。皮は黒糖が練りこまれていて、もっちもっち!中のあんがとってもやわらかくてぎっしり。食感がふわふわです。ほどよい甘さで幸せな気持ちになります。おいしい~!

でも、どうして「らんまんじゅう」なの?社長の日髙和雄さんにうかがいました。

日髙屋製菓 代表取締役社長 日髙和雄さん
「『らんフェスタ赤平』にちなんだお菓子を作れないかということで、おまんじゅうを作ったので『らんまんじゅう』という名前にしたんです。当初はランのイメージとして、白とピンクのおまんじゅうを作ろうと思っていろいろ試作したんですけど、なかなか自分の思ったような製品に仕上がらなくて、最終的に黒糖まんじゅうにたどりついたんです。『ランの葉とかが入っているのか』って聞かれるんですけど、そんなことないです、って(笑)」

2003年に誕生した「らんまんじゅう」。「らんフェスタ赤平」はもちろん、地域のイベントでも銘菓とともに販売しています。地域の人に長く愛されてきました。ことしの「あかびら春らんまんフェスタ」でも販売しますよ!

日髙屋製菓 代表取締役社長 日髙和雄さん
「ことし『春らんまんフェスタ』をやるって聞きまして本当にうれしいです。当日私も行きますので、たくさんの方にお越しいただいて楽しんでいただければと思っています」

イベントには、このほか、かつて赤平の炭鉱で働く人たちを支えた料理「がんがん鍋」や花をモチーフにしたアクセサリーの販売など、市内の9店舗が参加して、自慢の味や商品を販売する予定。

見て、買って、食べて、ことしの春は「あかびら春らんまんフェスタ」で赤平を満喫してみてはいかがでしょうか!

『あかびら春らんまんフェスタ』
日時:4月13日(土)14日(日) 午前9時~午後3時
場所:赤平市交流センターみらい
入場:無料

道央いぶりDAYひだか
坂井里紗
2024年4月12日

前回のななまるマップでは、ボタニカルアート展に行ってきました!こちらもお花のいきいきとした美しさを堪能できて癒されるイベントでしたよ!
「ボタニカルアート」で春を感じる

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