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#5「雲を見る」のは防災だ

  • 2023年5月22日

いつも何気なく見ている雲。実はこれも防災です。

教えてくれるのは気象庁気象研究所の荒木健太郎さん。

荒木さん「雲を見ると天気の変化がわかるので、防災につながります」

荒木さんは気象研究所の中でも指折りの雲マニアで、雲が好きすぎるあまり本まで出版しています。著書はなんと30冊以上(監修含む)。そんな荒木さんが、日常生活に役立つ雲の観測方法を伝授してくれました。

例えば、雨の予兆となる積乱雲。大気の状態が不安定なとき、局地的に発達し落雷などを引き起こします。そんな積乱雲がとっても大きくなったのがこちら。

この雲は「かなとこ雲」です。こういった特徴的な雲を見かけたら悪天候に注意が必要です。どう注意をすればいいのか。なんと、かなとこ雲が近づいていることを知る術があるそうです。

目印は、このポコポコとした形をした雲。「乳房雲(ちぶさぐも)」と呼ばれていて、かなとこ雲の下にできる雲です。自分の真上にこの雲が現れたら、かなとこ雲が迫ってきていて、天気が急変する可能性があります。自分のところに来ていないかチェックすることで、身を守ることにつながります。

もうひとつ、荒木さんに聞いてみました。地震の前兆で変わった形の雲が現れると聞いたことがあります。雲は地震の前兆になるのでしょうか。

荒木さん「雲は地震の前兆にはならないです。雲の姿や形から、地下の影響、特に地震が起こるかどうかを判断することはできません」

しかし、雲は天気の変化を知る手掛かりにはなります。荒木さんは、日ごろから雲の観察を楽しみながら、身を守ることにつなげることが大切だと語りました。

皆さんも、ふとした時に雲を見上げて、防災につなげてみませんか。

#これ防災なんで」は、「日常に防災意識をインストール」を合言葉にNHK北海道が地域のみなさんの主張をお伝えする番組です。ぜひみなさんの投稿をお待ちしています。
放送:2023年5月22日(月)18:00 ほっとニュース北海道

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