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【ふるさと自慢】置戸町「町の木を使った工芸品 オケクラフト」

  • 2023年5月24日

町の8割が森林で覆われている置戸町。置戸町や北海道産の木を使って作られるオケクラフトは置戸町を代表する工芸品です。(2023年3月放送)

 

オケクラフトの魅力
私、俐安(りあん)は、オケクラフトのハッキリとした木目、落ち着きのある色合い、滑らかな口当たり、そして実用性を大事にしているところに魅力を感じています。
オケクラフトは1983年に誕生しました。置戸町の「オケ」、昔から地域産業として生産されていた曲げ桶の「オケ」と、「クラフト」を合わせた地域クラフトブランドです。当初、オケクラフトは針葉樹の「アテ」と呼ばれる曲がった部分、まきやチップ材としての使い道しかなかったところを活用して作られていました。現在、オケクラフトは置戸町内や北海道産の木材を使用して作られています。

オケクラフトは、白い木肌が特徴のエゾマツを活用するところから始まりました。今は使われる木の種類も増えてきて、針葉樹、広葉樹あわせて約20種類の木で作られています。器以外に、フォークやスプーンなどのカトラリー類、イタメヘラやおたまなどのキッチンツールもありますよ。

オケクラフトセンター森林工芸館
置戸町で生まれた私、小野寺は2年前にこのオケクラフトセンター森林工芸館の館長になりました。
森林工芸館は、工芸品の販売だけでなく、製作している作業風景も見ることができます。作業は平日に行っていますので、製作しているところを見学したい方は平日にお越しください。
置戸町では、将来のオケクラフトの作り手を担っていただく「オケクラフト作り手養成塾」の募集も行っています。興味がある方は、下記の連絡先までご連絡お待ちしています!

オケクラフトセンター森林工芸館電話番号:0157-52-3170

置戸町をもっと人であふれた町に!
生まれた頃からみると置戸町は、人口減少や高齢化が著しく進んでいると感じますが、懐かしい田舎の良いところは変わっていないと思います。オケクラフトと並んで、町を代表するコンテンツとして「おけと夏まつり・人間ばん馬大会」があります。近年は、新型コロナウイルスの影響で中止となっていましたが、今年は7月2日に開催します。みなさん、ぜひ置戸町に遊びに来て、魅力をその肌で感じてみてください!

オケクラフトセンター森林工芸館には、どーもくんもいます!

編集後記
今回取材した俐安さん、小野寺さんは、出身は全然違うものの「置戸町の魅力をぜひ感じ取ってほしい」という思いは共通でした。置戸町は山に囲まれた小さな町で、冬はマイナス30度になることもあります。そのような町で生まれたオケクラフト。今年でオケクラフトが誕生してから40年になります。近年では、町内の学校給食の食器にもオケクラフトが使われています。みなさん、ご自宅の食器にオケクラフトはいかがですか?

旭川放送局 竹ケ原貴一

 

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