【動画】ひろしま登山歩 白滝山 (尾道市因島) #14歩目
- 2024年02月21日
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「ひろしま登山歩」14歩目の山は「白滝山」(しらたきさん)です。白滝山は、尾道市の因島(いんのしま)にあります。山頂には「五百羅漢」と呼ばれる石仏群があり、古くから信仰の対象となってきました。いまも当時の名残を見ながら登山を楽しむことが出来ます。一年の登り始めで、登山の安全と幸せを祈ってきました。
(NHK広島放送局 前川夏生)
一年の幕開けということで、きょうは恒例のパワースポット巡りをしたいと思います。白滝山の山頂には観音堂があったり石仏があったりと、山全体がパワースポットですので、楽しみながら登れると思います。新たな一年の始まりで願いを込めたいことがあったら、ぜひ願ってみてください。
登山の始まりは「仁王門」から
今回は、因島フラワーセンターから少し上がった所にある、表参道駐車場から登ります。
山頂まではおよそ40分の道のり、体力に自信のない人やファミリーにおすすめの山です。登り初めるとすぐに「仁王門」が見えてきます。
石仏と瀬戸内の風景を眺めながら のんびり登山
仁王門をくぐると参道の始まりです。
ここから山頂にかけて、およそ700体の石仏がむかえてくれます。
道はきれいに整備されていて、瀬戸内海と島々をのぞむ景色が楽しめます。散歩気分でのんびり登れるのが白滝山の魅力です。
石仏は一体一体、形や表情が違うんです。自分のお気に入りを探すのも楽しいですよ。
歩くこと30分、あっという間に山頂が見えてきました。山門が見えてくると「膝(ひざ)の羅漢像」が現れます。この像の膝をなでると症状が和らぐと言われています。登山は膝が大事。ケガをしないように、みんなでお願いをしました。
「五百羅漢」が待つ山頂
山頂部には、観音堂や展望台があります。
ここで、出会いがありました。白滝山の管理人をしている峯松司さんです。
年間300日ほど山に上がり、清掃や案内などを行っています。
実は白滝山の見どころはここからです。山頂部には「五百羅漢」と呼ばれる、およそ200年前に彫られた500体以上もの石仏があります。それぞれ表情の違う石仏には、一つ一つ意味が込められているんです。峯松さんに案内してもらいながら散策しました。
これは安産祈願の像、昔の座産を表しているんです。
石仏の持つなんとなしに心にしみる雰囲気、お互いに語り合える状況、そういう雰囲気を味わってもらう。それで自分のこころの落ち着きを取り戻してもらう。これが白滝山の魅力ですね。
締めくくりは 瀬戸内海の絶景
お参りが終わったら、山頂の展望台に上がります。展望台からは、360度の瀬戸内海の景色を楽しむことができます。まるで瀬戸内の真ん中にいるような気持ちになれますよ。新年にふさわしい登山を楽しめました。
【登山歩カメラマンのつぶやき】
残念なことに、ロケの日は厚い雲が広がるいまいちの天気でした。晴れた日に登ればもっと素晴らしい景色に出会えたかと思うと、悔しくて仕方ありません。それほどまでに山頂の景色は素晴らしいと思います。また一つ一つの石仏に自分を重ねて登るのもとても楽しいです。白滝山の山頂近くには駐車場もあるため、車でも行くことができます。手軽に登山気分を味わうことができる山です。
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https://www.nhk.or.jp/hiroshima/lreport/tag/18.html