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G7広島サミット 被爆者からのメッセージ 森下弘さん

  • 2023年03月13日

森下弘さんは旧制中学3年生のとき、学徒動員中に爆心地から約1.5キロの場所で被爆しました。巨大な溶鉱炉の中に投げ込まれたような感じがしたといい、顔や体に大やけどを負いました。自宅にいた母親は、家の下敷きになって亡くなりました。大学を卒業し、教員になった森下さん。若い人たちに体験を継承し、過ちが繰り返されないようにしなければならないと、平和教育を進めました。みずからも日本のみならずアメリカやウクライナやロシアなど世界で被爆体験を証言してきました。

『人類は愚かではない!』

森下弘さん(92)
「人類は愚かではないと信じたい。愚かではないと実証してほしい。あれだけの悲惨さ、あれだけのたくさんの命が失われた、だからもう2度と核兵器が使われるということはないだろうと思ったんですね。人類は愚かではないと。ところが、核兵器を使うという姿勢を見せたり、戦車や飛行機やいろいろな武器がたくさん増強されてきている。私たち一人一人も頑張るけど、各国の正義をつかさどっている実力者に本気で力を合わせてほしいと思いますね。今回のサミットに合わせてみんなが反核の思いを心に抱いて何らかの関心を持ってほしいと思うんですね。広島、長崎、世界、日本、年寄り、若い人含めて皆がこれを機会に決して戦争や核の使用をしないぞさせないぞという思いで盛り上がってほしいと思います」

(年齢は取材当時です)

G7広島サミットに向けて(日本語)

Message to G7 world leaders (English)

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