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【障害者と戦争】1月30日(土)ETV特集セレクション「それはホロコーストの"リハーサル"だった」放送決定!

2016年01月27日(水)

こんにちは、番組ディレクターです。
本日1月27日は、アウシュビッツ強制収容所が解放された71年目の記念日です。命を奪われた何百万ものユダヤ人を偲んで、今日、世界中でイベントが開催されています。

でも、ユダヤ人大虐殺の前に、障害のある人たちも殺されていたことについてはあまり語られてこなかったのが事実。その真相に迫ったドキュメンタリーは、8月に「ハートネットTV」で、そしてその後11月にETV特集「それはホロコーストの“リハーサル”だった ~障害者虐殺70年目の真実」で取り上げました。放送後、視聴者から大きな反響があり、このたび総合テレビでの再放送が決定しました。


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ETV特集セレクション
「それはホロコーストの“リハーサル”だった
~障害者虐殺70年目の真実~」
【放送日】 2016年1月30日(土)
15:50~16:50 総合テレビ
(ETV特集で放送した番組はこちらから)

【番組内容】
600万人以上のユダヤ人犠牲者を出したとされるナチス・ドイツによるホロコースト。しかし、ユダヤ人大虐殺の前段に、いわば‘リハーサル’として、およそ30万人の、精神や知的に障害のあるドイツ人らが殺害されていた。終戦から70年もの年月が経った今、ようやくこの事実に向き合う動きが始まっている。きっかけの一つは2010年、ドイツ精神医学精神療法神経学会が長年の沈黙を破り、過去に患者の殺害に大きく関わったとして謝罪したこと。学会は事実究明のために専門家を入れた国際委員会を設置し医療の進歩を信じた‘革新派’の医師達がいかにして殺人に自主的に関わるようになったのかなど2015年秋、報告書にまとめた。

こうした事実に触れ、「あの時代だったら自分も殺されていたかもしれない」と語るのは日本障害者協議会の代表として、障害者の課題と向き合ってきた藤井克徳さん(自身は視覚障害)。藤井さんとともにホロコーストの“リハーサル”がなぜ起きたのか、それを止めようとする人たちはいなかったのか、そしてなぜ今まで沈黙が守られてきたのかを明らかにする。

 
今回の放送は、11月の放送より1分長い60分。障害者虐殺に関わった医師、運転手、遺体焼却係など多くの人たちが、のちにユダヤ人虐殺のための収容所に送り込まれ、効率的に大量殺戮を行う方法を伝授していたことを、新たな取材で掘り起こした写真などを盛り込んでお伝えします。今のところ再放送は予定していません。ぜひお見逃しないよう、ご覧ください!




◆関連番組
『ハートネットTV』シリーズ戦後70年 障害者と戦争 「ナチスから迫害された障害者たち」
(1)20万人の大虐殺はなぜ起きたのか
(2)ある視覚障害者の抵抗
(3)ナチスの障害者虐殺 ―いま何を学ぶべきか―

 

コメント

おさかなさんのコメントに同意です。
日本で大規模なヘイトクライムが起きても、多くの人は無関心でした。その時の様子は当時のドイツ国民に通じると思います。

投稿:つぶやき名無し 2016年08月12日(金曜日) 00時46分

今こそ、みんなが視聴するのが必要な番組です。
ぜひ再放送してください。

投稿:おさかな 2016年08月03日(水曜日) 23時55分