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Road to Rio vol.50 限界、その先へ「ドーハ障害者陸上世界選手権」・11月28日(土)放送。

2015年11月18日(水)

10月にカタール・ドーハ行われた障害者陸上 世界選手権は、その先にリオデジャネイロパラリンピックが控える、大事な戦いでした。
いま、100分のドキュメントという形で鋭意制作中です。(あと数回の試写を重ね、ナレーションやテロップを入れて完成!)
 

障害者スポーツ(あるいはパラスポーツ)を見たことがないという方は多いと思います。誰ひとりとして“同じ身体”はなく、選手たちは自分の身体の“特徴”を生かし、1秒でも速く、1ミリでも遠くへ向かう・・・・その力が生み出される源を番組では取材しました。
※この記事の写真はすべて、ドーハ・障害者陸上世界選手権の前に行われた長居・ジャパンパラ陸上競技大会のものです。


20151117_doha0001.jpgこちらの写真は、山本 篤選手の走り幅跳び。山本選手は、左足の太ももを切断しています。
その飛ぶ力は、助走による加速、そして義足と地面の「反発する力」で生まれますが、 “肉体へのダメージ”と表裏一体です。スタート位置、歩幅、踏切位置などタイミングを計り、肉体に残された力を義足に伝え、飛びます。

 

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こちらは100mレース前の山本選手の後ろ姿。左右のおしりの肉のつき方の違いはわかるでしょうか?左側は高く盛り上がっています。義足を使いこなすため、鍛えた結果です。右半身は右半身の、左半身は左半身をそれぞれの方法で鍛え抜き、山本選手“独自の”身体を創り上げ、闘いに挑んでいるのです。
番組では、100mと走り幅跳びのレースをじっくり紹介します。



20151117_doha003.JPG永尾 嘉章選手は下半身には障害がありますが、肩関節や手首など、上半身の機能はフルに使うことができます。永尾選手は52歳、パラリンピックには6回出場している“レジェンド”です。4年前から肩の動く範囲を広げて柔軟性を高める肉体改造に取り組んでます。そうすることで、ハンドリム(車輪内側の輪)を後方まで回し上げて最後まで漕ぎきることができ、車いすを漕ぐ力をそのままダイレクトに伝えられるようになるからです。

20151117_doha004.JPG20151117_doha005.JPG52歳で「現役」。その訳は・・・・?ぜひ番組をご覧ください!



20151117_doha006.JPG和田 伸也選手は視覚に障害があります。伴走者の中田 崇志さんと共に、トラック5000mのレースに出場しました。
中田選手と和田さんは2012年のロンドンパラリンピックに出場し、銅メダルを獲得しています。周囲が“見えない”中で自分と闘う和田選手。タイムを確認し、手と手でつないだロープの加減を見ながら、曲がるタイミングやスパートをかけるタイミングなど、終始的確な指示を飛ばす中田さん。ふたりはいつも気持ちをひとつにしてレースを行っています。
しかし、ドーハ到着直後、ふたりに予期せぬ事態が起こります。


ナビゲーターは、俳優の風間俊介さん。ソチパラリンピックのナレーションやハートネットTV・ブレイクスルーなどでパラスポーツに関わり、実際に自分でパラスポーツの体験もしています。
“普通の”陸上大会でも熱い戦いは行われていますが、誰ひとり同じ肉体のない、より多様性の溢れるこの大会で何を感じたのでしょうか?
先日、ナレーション撮りを終えた風間さんに熱い思いを伺いました。⇒「ひとりひとり異なることが"輝いている個性"と、競技場で感じました」


ぜひご覧ください。


 

◆放送予定
「限界、その先へ  ドーハ 障害者陸上 世界選手権」

11月28日(土)[BS1] 夜7時~夜8時49分(8時から10分間のニュース中断あり)
ナビゲーター 俳優・風間俊介


◆関連サイト
 障害は“個性”、選手のパフォーマンス。こちらのコラムでは陸上競技を解説しました。
Road to Rio(競技編)パラリンピックを理解して楽しもう!~陸上競技~
障害者陸上 世界選手権、全日本人選手の出場スケジュール、試合結果はこちらをクリック。

 

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