【障害者陸上 世界選手権】競技5日目の様子は?(10/26) #Doha2015
2015年10月27日(火)
- 投稿者:web担当
- カテゴリ:Road to Rio 2016
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大会も折り返し地点を迎えた5日目。今日は日本勢の活躍をお伝えできる種目が盛りだくさんです!
山本 篤選手、日本チーム今大会初の金メダル獲得!
競技開始は午後なので午前中はドーハ市内のスーパーへ足を伸ばしてみると、大会のポスターがたくさん飾られていました。選手やチームの姿もちらほら。滞在も半ばで買い出しでしょうか?
こちらは私たちメディアのお世話をしてくれている大会のボランティアさんたち。ボランティアとは言ってもホテルから会場までの送迎や、撮影ポジションの誘導など、本当にプロフェッショナルな仕事をしてくれています。そして何より、彼らはスーパーフレンドリー。毎日声を掛け合いながら一緒に頑張っています。(右の方が手にしている赤いものはなんでしょうか…?)
ドーピング検査担当のスタッフの方々。髪を覆っているヒジャブがなんともカラフル。ボランティアさんのユニフォームのカラーとマッチングしているのは気のせいでしょうか?
NHKクルーの仕事風景です。右側正面を向いている男性がディレクター。約1か月前よりだいぶ雰囲気が変わっているようです・笑。(記事一番下から二つ目の写真)
今日はT42(切断・機能障害/立位クラス)の男子走り幅跳び決勝の日!メダルが期待される山本 篤選手は競技開始前からコーチと入念な確認を行っていました。
山本選手のライバル、デンマークのJorgensen選手とスタッフたち
日本チームの多くの選手も山本選手の応援にかけつけていました。
私も大西瞳選手(中央)と村上 清加(手前)選手の隣で観戦させていただきました。
西日に照らされながら競技開始!
まずはライバル、Jorgensen選手
Jorgensen選手は6.02mを飛び、銀メダル獲得です。
そして、中国のZhong選手はまさしく「Beyond Incredible」!
片足で“走り”、ジャンプ!片足でこんなに跳べるなんて本当にびっくりしました。記録は4m28。アスリートでない人は片足でどれほど跳べるのでしょうか?私は1mも無理な気がします…。
アメリカのWoods選手は両足義足で、すごいジャンプを見せてくれました。記録は5m56で3位。銅メダルです。
走り幅跳びの戦いが行われている間に、空はあかね色に…
トラックでも、熱いレースが続いています。
T52(頸髄損傷・脊髄損傷・切断・機能障害/車いすのクラス)100m決勝に出場した木山 由加選手も大健闘、3位で銅メダルを獲得しました!初めてのメダルだそうです。
※このレースの動画は、こちらをクリック
タイムについては悔しさを語ってくれた反面、メダルを手にできたことは素直に嬉しそうでした!高桑選手と一緒に“メダリストツーショット”。
※木山選手のインタビューはこちらをクリック
そして…。
3回目のジャンプからリードしていた山本選手が、最後のジャンプで大会記録を破り、二連覇の金メダル!今大会、日本チーム初の金メダルとなりました。
※山本選手の跳躍、メダル授与式はこちらの動画で
インタビューゾーンに来てくださった山本選手に「おめでとうございます!」と声をかけると握手をしてくださって、本当に自信に溢れた喜びの表情を見せてくださいました。
※山本選手のインタビューはこちらの動画で
ほぼ同じころ、男子5000m T11(視覚障害)のレースで和田 伸也選手が銅メダルを獲得!
暑さで次々選手が脱落する中、耐えに耐えた末に得たメダルです!
※このレースの動画はこちらをクリック
インタビューのエリアに到着、2人で抱きあって喜びあうワンシーンもありました。こちらはゴール直後の和田選手(左)と、ガイドの中田 崇志さん(右)。
中田さんは体調不良が続いていたそうですが、チーム全体で支え、乗り切ったのだそうです。※インタビューはこちらのページから。
こちらは同レースに出場した谷口 真大選手(右)とガイドの池澤 暁さん(左)。16分51秒39のタイムで4位入賞でした!
山本選手のメダルセレモニーでは、今大会初めて君が代を聞く機会に恵まれました。
さすが!表彰台常連の選手だけあって、写真撮影の時に両脇の選手をリードしている些細な姿にも、王者の風格を感じました。いやあ、山本選手どこまでもかっこいいです!
この写真の右下にちょっと見えているのは、もちろんカメラマンの越智貴雄さんです・笑。(鉢巻きが…)
和田選手も表彰台で嬉しそうです!でも和田選手以上に満面に喜びが滲んでいるのはガイドの中田さんのほうかもしれません!
5000mという距離を二人で息を合わせて走り切る。それがどんなことなのか私には想像も及びません。この2人の笑顔が全てを語っているような気がします。※試合直後のインタビューはこちらのページから。
どんな競技でもいつも客席の一番前の、選手に近いところに来て、励ましの言葉をかけていらっしゃるのが、安田享平ヘッドコーチ。男子800m・T20(知的障害)の予選に出場する上村 勇貴選手と山内 祐介選手へ向けた、安田さんの声が聞こえてきます。名前を呼び、「チャンスあるぞ!」「さあ行こう!」「もう大丈夫だよ!」など温かくどことなく安心感のある声が、私たちメディアのいる場所の近くまで響いていました。
こちらはそのレースに出場した山内選手(真ん中・ゼッケン1831番)。2分01秒26のタイムで決勝進出!
上村選手(左)も2分02秒22で決勝進出!レースは日本時間で明日、10月28日(水)26時24分ころから始まります。
男子5000m・T54(頸髄損傷・脊髄損傷・切断・機能障害/車いす)の決勝に出場した樋口 政幸選手は5位入賞!おめでとうございます!
※このレースの動画・樋口選手のインタビューはこちらをクリック
男子三段跳びT47(切断・機能障害/立位)のレースに出場した芦田 創選手は、13.76mの記録で5位!
※芦田選手のインタビュー、この競技の金メダリストの跳躍はこちらをクリック。
このほか、女子800m・T20(知的障害)では、山本萌恵子選手が2分30秒55、豊嶋眞樹子選手が2分31秒24のそれぞれ自己ベストで決勝進出!
男子800m・T20(知的障害)では、上村勇貴選手は2分02秒22、山内祐介は2分01秒26で、決勝進出を決めました!
※山本選手のインタビューはこちらで
本日は日本勢大活躍でさらにメダルラッシュ!いち早くお伝えしなければ…と焦りながらメディアセンターで作業していたため、1500mの決勝に間に合わなかったことを白状いたします…。でも実はこの競技が、日本にとっては本日の大トリだったとは…。上与那原 寛和選手が3分49秒62のアジア新記録で銀メダル、佐藤 友祈選手は自己ベストを更新した3分49秒79のタイムで銅メダル!本当におめでとうございました!
※最後直線に差し掛かったところで2位の選手を抜き去ったこのレース。表彰式の様子も含めてたっぷりとお伝えしている動画はこちらをクリック(6分37秒あたり)
この勢いに乗って、明日も日本チーム、頑張ってほしいです!楽しみにしています。
応援に来ていた多川 知希選手(左)と佐藤 圭太選手(右)。活躍を期待しています!
(文・写真 鈴木祐子)
◆全日本人選手の出場スケジュール、試合結果は ⇒日本人選手スケジュール
◆今大会の見どころは ⇒日本人選手、大会の展望は?
◆関連サイト
Road to Rio(競技編)パラリンピックを理解して楽しもう!~陸上競技~
Road to Rio vol.33 「ドーハ、そしてリオへ ~日本パラ陸上競技選手権大会~」
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