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【出演者インタビュー】室山哲也NHK解説委員「脳は本当にすごい」

2014年09月30日(火)

20141001_m.jpg10月1日放送
シリーズ リハビリ・ケア新時代
脳からの挑戦

第2回「宿命の病に挑む」

に出演した室山哲也NHK解説委員に話を聞きました。

 

 

 

 

 

 

――第2回は、電気刺激で神経や脳に直接働きかけたり、イメージトレーニングを用いたりする「ニューロ・リハビリテーション」を医療に活用する方法を取材しました。収録を終えてどのような感想を持ちましたか。

医療行為は、たとえリスクを負ってもメリットの方が大きいと判断して進めるわけですから、こういった手段を活用するのはいいことだと思います。ただ、社会の中で健康な人に対して活用する場合は、解明されていないメカニズムが多いので、慎重に進める必要があると思いますね。

 

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――番組の中で「医工連携が重要」と話されていましたが、そのためには何が必要だと思いますか。

医療と福祉がより融合することですね。取材をしていて感じるのですが、入院していた患者さんが回復してリハビリや福祉の段階に入る時に、お医者さんは「これで仕事終了。あとは(福祉の人)よろしく」という気持ちになる。患者さん側から見ると医療と福祉はつながっているわけですから、「冷たいなあ」という感想が出るかもしれない。今後は医療と福祉がもっと融合していかなければなりません。これからは異分野の敷居が低くなって、さまざまなところで融合が起きなければならない時代。医学と工学が連携していくこともその一つだと思います。

そしてセクショナリズムを排して全体をプロデュースしていくような政策も必要になる。政治家は想像力を持ってグランドデザインを設計してほしいものです。

 

――視聴者の方には番組を通してどのようなことを感じてほしいですか。

脳って本当にすごいんですよ。だから「あきらめ」ないでほしい。僕らが生き物として持っている能力というのは驚くべきものがあって、あきらめなかったら脳が変化して前へ進むことができるということを取材しながらいつも感じていました。ダメだと決めつけずに自分の中にある力を信じてほしいです。

コメント

 高次脳機能障害者の息子を持つ母です。9年前にくも膜下出血で心肺機能停止で奇跡的に生還しました。
 以前は雑誌、単行本、ポスターなどのデザイナーでした。今パソコン作業所に通所しながら自宅でチラシや会報を私と一緒に制作しています。
 私は81歳息子は52歳です。彼が仕事できるように脳の可塑性を信じすがるような思いです。その方法を知りたいです。自分の老いと親亡き後を思案しています。
 2年前、高次脳機能障害者小金井友の会を設立しました。日本障害者リハビリテーション協会顧問の上田敏先生と一緒に多くの方の医療・生活・仕事の相談を受けています。会のホームページをご覧下さい。お助けください。

投稿:幸子 2014年10月06日(月曜日) 12時00分