読者の興味をひこうと次々に発売される新刊書。その売れ行きが今悪化している。書店から出版社へ送り返される本が急増し、返品率は史上最悪の4割に達している。倉庫は売れない本の山であふれ、出版社の経営をゆるがす事態になっている。低迷化する売り上げを活性化しようと、さまざまな取り組みが始まっている。書店の中には定価販売が原則だった本の、安売りに乗り出すところが増えてきた。流通の改善も始まっている。巨額の投資をして、本の発送をスピードアップする動きが本格化している。どうしたら本を買ってもらえるのか、転機を迎えた出版業界の模索を追う。
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