家庭から粗大ごみとして出される家電製品は、これまでほとんどが再利用されることなく捨てられてきた。製品はこなごなに砕かれ、中に含まれている鉛などの有害物質もそのままに処分場に運ばれた。家電ごみを捨てられる処分場が全国的に不足する中、世界に先駆けて家電製品のリサイクルが始まろうとしている。しかしこれまで捨てていた家電製品をどのように解体し、リサイクルするのか課題は山積みである。プラスチックや金属が複雑にからみ合う数百の部品、これらを完全に分別する手だてが無い。さらに鉛などの有害物質を取り除く技術は、今のところ無いのが現実である。有害物質をどう処理するのか、家電ごみをいかにして集めるのか。難問続出の家電リサイクル、実現に向けての道筋を探る。
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