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2018年10月23日(火)
年収1200万円!転職して挑む企業支援

年収1200万円!転職して挑む企業支援

年収1200万円。しかし結果次第で1年でクビという仕事にサラリーマンが次々飛び込んでいる。「組織の歯車でいたくない」などと地方へ移住、自治体の産業支援センター長として中小企業を支えるのだ。元大手企業社員でベンチャー起業家でもある30代男性は、長崎の壱岐牛を冷たくてもおいしい「ハンバーグサンド」にして、喫茶店の売上アップに貢献。50代の元高級ファッションブランド日本支社長は、瀬戸内の海苔を一口サイズにしてトリュフオイルで香り付けし、新たな顧客層を開拓へ。行政による従来の産業支援がビジネス化に至らないことも多いなか、新事業の創出・雇用増などの成果をあげるセンターも増え、全国の自治体に拡大している。そのセンター長公募には、これまでで3千人近くが応募してきた。このモデルの仕掛け人は、元銀行員の小出宗昭さん(58)。自治体と共にセンター長を選び、「財務諸表は見るな、会社のいいところを探せ」という小出イズムを叩き込む。新天地に送り出された脱サラ転職組を待っているのは年収満額継続か、クビか。サラリーマン第二の人生のドラマを追う。

出演者

  • 小出宗昭さん (富士市産業支援センター(f-Biz)センター長)
  • 武田真一・田中泉 (キャスター)

年収1200万円! 転職して挑む企業支援

喫茶店で細々と出していた壱岐牛のハンバーグを、冷めてもおいしいサンドイッチにしたら売り切れ商品に。苦境にあった紡績部品会社の設備を、そのまま生かして隙間を掃除できる便利道具を開発。すると、3年で売り上げ10倍に。こうしたアイデアを考え出したのは、都会のキャリアを捨て、地方で活躍するまちのコンサルタントです。

元高級ファッションブランド日本支社長は広島で。元大手旅行代理店パリ支店長は岐阜で。転職して挑む企業支援のモデルとして、今、サラリーマンたちの間で注目されています。

元陶器メーカー社長
「自分自身の経験を還元して、それを使って相談者さんの売り上げアップに。」

関心を呼ぶ理由の1つは、年収の高さ。その額なんと1200万円(満額時)。しかし、契約は1年ごと。成果によっては、契約打ち切りもある厳しい仕事です。
この条件をクリアして成果を上げ続けている、まちのコンサルタントがいます。世界遺産の町、熊本県天草市。シャッターが目立つ商店街。その一角にあるのが、天草市が運営する中小企業支援センター、通称「アマビズ」です。

そのセンター長を務める内山隆さん、52歳。3年前に着任しました。

エコツアー会社の経営者
「救ってください、今すぐに。何とかしてください。」

これまで、このセンターに相談に来た事業者は、天草の2割にあたる1000社。この日、相談に訪れたのは、小さな農園の経営者です。家族で丹精込めて育てた自慢のデコポンを、都会の消費者に売りたいという相談でした。内山さんが強く勧めたのは、インターネット販売。宣伝費用をかけずに売り上げを伸ばせると考えました。

天草市の中小企業支援センター 内山隆センター長
「『みのる農園です』といって、土蔵で完熟させていますとか、家族でやっていますとか。いろいろと買う側が買いたいなと思う背景があれば。」

アドバイスを受け、「今年は皮がツルツルして、いい出来」などといった農園の状況を、毎日SNSに投稿し始めました。すると、僅か1か月で100人のファンを獲得。ネット販売へ自信を深めています。

農園の経営者 野中実さん
「何年間もくすぶってきていたのが、ここ1か月で全部解決されているという実感。すごく感謝しています。」

内山さんたちのセンターでは、企業に対し無料で相談に乗ります。民間のコンサルタントと違い、無料で相談を受けられる理由は、市が内山さんを雇っているからです。

内山さんの報酬は、市民の税金から支払われます。そのため、市は内山さんの働きぶりを厳しく査定するのです。センター長となって3年。相談を受けた企業の実に8割が「成果があった」と評価。300人の雇用を地元に生み出してきました。
内山さんは、北海道に家族を残して単身赴任生活をしています。大学卒業後、東京で外資系の大手コンサルティング会社に勤務しましたが、次第に巨大な組織の歯車として仕事をすることに悩むようになったと言います。

天草市の中小企業支援センター 内山隆センター長
「東京にいたときは仮想空間で生きている、虚業の場所にいるみたいな。今は生きる実感につながっている。」

こうした企業支援の方式は「ビズ・モデル」と呼ばれ、その本拠地は静岡県富士市にあります。今から10年前、銀行員だった小出宗昭さんが独立して富士市と始めたのがきっかけです。

やがて、小出さんの企業支援が「金がかからないのに成果が出る」と評判になり、全国から相談依頼が寄せられるようになりました。そこで、小出さんは全国展開へ。ビジネスの最前線で活躍する人を募集し、地方に送り込むことにしたのです。このモデルを実現するには、年収1200万円。契約1年という条件が欠かせないと考えています。

富士市産業支援センター 小出宗昭センター長
「地域においては、驚きの金額になることは間違いない。だけど、プロを呼ぶにはその設定が必要だった。だからこそ1年契約なんです。だからこそ厳しく評価なんです。」

全国展開を始めて5年。応募者は年々増え、3000人に達しようとしています。来年(2019年)からビズ・モデルを始める山形市。6月、センター長の最終選考会が開かれました。面接時間は40分。審査を担うのは、地元企業の経営者と自治体の担当者。面接官の1人として小出さんも参加しました。164人の応募者からたった1人のセンター長を選びます。

最終選考会に残ったのは、証券マンやコンサルタントなど30代、40代の5人です。

地元の企業経営者
「私、山形市でめっき(技術の会社)をやっているんです。104年、めっき、やっているんです。これからどういう営業をしていくのが一番いいか悩んでいるので。」

老舗の、めっき加工会社社長から出たのは、具体的な相談。面接は実戦形式で行われます。

候補者
「もう少し深堀りして、取り引き先のニーズを探っていければと。」

地元の企業経営者
「探り方がわからない。」

候補者
「県内で…県内での他の機械に、そうですね…。」

さすがのファイナリストたちも簡単には答えを出せません。最後の候補者が入ってきました。めっき会社の社長の相談を聞きながら、メモの準備を始めました。

候補者
「お客様の反応や展示会で難しかったと感じられたのはどこでした?」

地元の企業経営者
「ニーズがまだはっきりわからない。」

候補者
「(めっきは)安かったりします?」

地元の企業経営者
「安かったらいいんだけど。」

候補者
「安くはない?」

地元の企業経営者
「安くはない。ただ、軽い、強い。」

質問を投げかけ、解決につながるキーワードを探っていきます。

候補者
「めっき自体が安くなくても軽いので、全体の流通コストを下げられる。全体の総コストの中で、輸送に関わるところを下げていけるのであれば、十分にめっきの技術の価値というのを伝えていけると。」

地元の企業経営者
「トータルコストでみて。」

軽さという製品の特徴を探り当て、解決策を提案。こうした姿勢が高く評価され、狭き門を突破しました。合格したのは、富松希さん。電機メーカーやコンサルティング会社でキャリアを積んできました。山形に単身赴任していた夫と暮らしながら、企業支援に挑みます。

富松希さん
「地方の可能性というのは絶対あると思っていたし、山形もすごく、いいまちだと思ったので、山形で私の経験を生かせる仕事があるなら、一部でもお役に立てることがあると思いました。」

年収1200万円! 知恵で生んだヒット商品

ゲスト 小出宗昭さん (富士市産業支援センター(f-Biz)センター長)

武田:地方では人材が流出、都会ではビジネスマンが疲弊している。そんな中、いっそのこと地方に飛び込んでみようという気持ちは分かるのですが、実際どんな動機なのでしょうか?

小出さん:最近、本当に働くことを深く考える人たちが増えたと思うんです。どうせ働くんだったら、自分のため、あるいは会社のためというよりも地域のため、人々のために頑張ってみたいというような人たち、非常に増えていると思うんです。いわゆる社会起業家的発想の人たちだと思うんです。そういう人たちがチャレンジする場として、きっかけとしては、東日本大震災みたいなことを頼りに若い人たちが入ったのと同じような状況の中で、そういう考えを持っている人たちがたくさんいるんじゃないかという考え方がありました。その人たちをうまく引っ張り出して、チャレンジしてもらうというような仕組みを作ったんです。

武田:これまでは、そういう仕組みがなかった、力を生かせなかった?

小出さん:そういった公のセクターの地域興しにしてもそうだし、中小企業支援にしてもプロフェッショナルな人材が来るような処遇の仕掛けはなかったと思うんです。そういう取り組みを作り上げたということなんです。

田中:小出さんたちの企業支援モデル、通称「ビズ・モデル」は、10年前にスタート。全国展開は5年前からです。現在、予定も含め、20の自治体が導入し、検討中の自治体も増えています。センター長は30代から40代が多く、前職のキャリアはさまざまです。今日(23日)は、彼らの知恵で生み出され、成果を上げたものを、このスタジオに集めました。

武田:食品が多いんですけれども、中にはジーンズとか、スニーカーのようなものもあります。ユニークなネーミングのものもあるのですが、地元の地名ですとか、シンボルにちなんだものがたくさんあります。

田中:例えば、こちらの椿油なんですが、実は、売り上げがなんと30倍にアップしたのです。椿油というと食用なんですが、私には髪につけるものという印象がありました。小出さん、この場合の知恵というのは、何だったのでしょうか?

小出さん:これが思うように売れないって相談に来たときに、僕も食用と言われて、2つの質問をしたんです。まずは、一体どんな味がするんですかと聞いたら、オリーブオイルに近いねと、健康的に軽く揚がるねということなんです。2つ目の質問、これが決定打だったんです。売れない売れないと言ったって、買ってくれているところはあるでしょと。一番買ってくれているところはどこですか?と聞いたら、聞いてびっくり、最高級の外資系のホテルの天ぷら屋さんなんです。2番目に多いのはどこですかと聞いたら、東京の有名な天ぷら屋さんだということを聞いて、その場で言ったのが、じゃあ、これは天ぷら専用の椿油にしようと。

武田:天ぷら専用?

小出さん:天ぷら専用。世の中に食用の椿油はたくさんあっても、天ぷら専用はこれだけなんです。オンリーワンなんです。しかも、裏付けが効いているじゃないですか。最高級の外資系のホテルで使っている。それで売り上げがすとーんと伸びたんです。

田中:他にも見ていきましょうか。その名も「日本刀はさみ」というものです。岐阜県関市の刃物会社がもともと作っていたものなのですが、売り上げを伸ばしたいという相談を、地元のセンターに持ちかけました。そこでセンターが、ご当地モデルを作ったらと提案して生まれたのが、この武将シリーズです。織田信長や真田幸村など、14のモデルを生産しています。売り上げ、倍近く増えたそうですね。

武田:抜いてみますと、刀みたいになっているのですが、これはどこから来たアイデアなのでしょうか?

小出さん:こういった製品開発をしたものの、どうやって具体的に売ったらいいか分からないという中で、まず歴女ブームがあるでしょう、刀剣ブームもあります。こういうことを背景にしながら、全国の博物館辺りには、こういったご当地の名将があって、その刀とかあるじゃないですか。そのレプリカみたいな形でお土産物として作ったらどうでしょうかと。しかも、それはそれぞれが小ロットなんですけれども、中小企業だからこそ小ロット生産が可能なんです。非常に小回りが利くわけです。そういったことを当て込んだら、非常に受けたと、こういうことだと思います。

田中:ちなみに、こうした中小企業支援は、小出さんの「ビズ・モデル」が知られるようになってから、ここ数年、国も取り入れています。例えば、「よろず支援拠点」。経済産業省が地域と連携して、各都道府県に1つずつ設置。小出さんがそのアドバイザー役を務めています。もう1つは、「プロフェッショナル人材事業」。内閣府が45の道府県に設置。平均年齢60代。こちらは企業の役員経験者が多いのが特徴なんです。

武田:さまざまな支援モデルが出てきているのですが、中でも小出さんたちの手法、どんな点がポイントになっているのか、まとめてもらいました。まず「カネより知恵を出して“流れを変える”」。「面談重視“1時間1本勝負”」。「問題点より“いいところ探し”」。この1時間1本勝負とは、どういうことなのでしょうか?

小出さん:こういったそれぞれのビズは、たくさんの相談者が来るものですから、とにかく1時間と決めて、集中力の限界が1時間なんです。その中で特に聞き出すことによって、問題点の指摘よりも、むしろ本人が気付いていないセールスポイントを発見しようよと。それをベースにしながら、具体的に生かす方向性を出す知恵を出していこうと。こんな流れで、この3つにまとまっていると思うんです。

武田:知恵を出す、これがみそなのですね?

小出さん:そうなんです。人、物、金、すべてに弱点を抱えてしまっているような中小企業、小規模事業者、流れを変えていくうえにおいては、知恵だと思うんです。その知恵を使って小さなイノベーションを生んでいこうと。それが大事だと思うんです。ただし、知恵を出すのは、なかなか難しいこと。規模の小さな中小企業でなかなか見つからない中で、こういったビジネスシーンの最前線で大活躍している人たち、非常にビジネスセンスが高い人たちに来ていただく中で、その指標を出してもらうと、こういったモデルなんです。

武田:転職して挑む中小企業支援、華々しい成果を上げている一方で、センター長たちには厳しい現実も待っています。

年収1200万円! 契約1年 転職組の新人に試練が

8月下旬、北海道釧路市で小出流の新しいビジネスサポートセンターがオープンしました。相談の予約は、すでに1か月先までいっぱい。町の期待を背負うのは、新人センター長の澄川誠治さん38歳です。元大手情報サービス会社の営業マン。年収千数百万の部長職への昇進を目前に転職を決め、家族とともに釧路に移住してきました。

オープンから1か月。澄川さんは、いきなり難しい案件に直面していました。イタリアンレストランの店主が「このままいくと、あと2か月で店が潰れる」と相談してきたのです。

釧路市ビジネスサポートセンター 澄川誠治センター長
「深刻ですね。急いで売り上げをあげないといけない。時間的制約が強い状況なので。」

相談をしてきたレストランです。オーナーシェフの伊藤大介さん。今年(2018年)の8月に店をオープン。1人で切り盛りしています。

店の自慢は、本場イタリア産の粉を使ったピザです。しかし、開店2週間の売り上げは目標の3割。平日には客が1人も来ない日もあると言います。

オーナーシェフ 伊藤大介さん
「このまま(客が)ゼロだったら、本当に年越せないんじゃないかな…。どうしようって不安に思うことがある。」

澄川さんが出したアイデアは、テイクアウトに力を入れる。相談の際、たまたまスナックからテイクアウトの注文があったというひと言がヒントになりました。そのアイデアは現実的なのか。スナックの経営者と、その常連客を連れて店を訪れることにしました。

伊藤さんがピザを焼き始めた、そのとき。テイクアウトの注文の客がやって来ました。

オーナーシェフ 伊藤大介さん
「もうちょっとお待ちください。」

「先に(テイクアウトを)やってください。」

オーナーシェフ 伊藤大介さん
「そっち、それが(焼き上がる)タイミングが合わない。」

伊藤さんは、澄川さんたちのピザを焼き始めていたため、テイクアウトの客に、なかなか対応することができません。結局、ピザを渡せたのは、注文から30分後でした。

スナック経営者
「ピザ、おいしいですよ。」

オーナーシェフ 伊藤大介さん
「ありがとうございます。」

味は合格点。しかし、1人では店を回せない現状が浮き彫りになりました。

「どう考えても、この店の大きさで1人だったら、つらいかもしれないよ。」

釧路市ビジネスサポートセンター 澄川誠治センター長
「(壁に)ぶつかりましたね。はっきり、ぶつかりました。(今後)しっかりマスターと話し合っていきたい。」


武田:時間がない中で、小出さんだったら、どんなプランを考えますか?

小出さん:まずは、資金繰りの立て直しをしなくちゃいけないということと同時に、短い時間で流れを変えなきゃいけないものですから、新しい魅力を入れた新メニューを開発する。それを、ある面、地元のメディアなどを巻き込んで、思い切りPR戦略を強化するみたいな形で、瞬間的に流れを変えることをやるかもしれません。

年収1200万円で企業支援 勝負の転職 契約更新は?

これまで成果を出し続けてきたベテランのセンター長もまた厳しい現実と向き合っています。相談した企業の8割から成果があったと評価されていた天草のセンター長、内山さんです。この日、市が半年に1度行う成果の審査会に臨みました。今後も内山さんの契約が更新されるか否か判定されます。

「それでは評定委員会を開始したいと思います。」

市が重視したのは、今年行った企業へのアンケート結果。不満足度が前回の0%から5%に増えていたのです。副市長は、内山さんが推し進める支援のある点を問題視しました。

天草市 副市長
「結局、顧客を絞り切らずにネットに流れていないかと。ネットに流せばどうにかなると、誰か食いついてくると。」

ネットを活用するのはいいが、話題になるような商品開発にも積極的に取り組んでほしいという市からの要望でした。

天草市の中小企業支援センター 内山隆センター長
「やっぱり提案の部分ですかね。おっしゃる通りだなと受け止めます。」

審査の結果、契約は更新されることになりましたが、満額の1200万円には2割届かず。かつてない厳しい結果となりました。

年収1200万円! 契約1年 転職して挑む企業支援

武田:かなり厳しい評価だと思いましたけれども、どういうことなのでしょうか?

小出さん:評価軸をどこに置くのかだと思うんです。これまでの公の産業支援と比べたら、破格に頑張っている天草だと思うんですけど、しかし、このモデルというのは、同じノウハウを使った、同じメソッドを使ったのが全国に20ぐらい展開してます。そういったすごく頑張っている人、活性化している所を基準にして見たときに、比較、劣位か優位かということになっちゃうと思うんです。そういう流れの中における厳しい評価なんですが、しかし、これは本来、昔からこうあるべきだったと思うんです。公の産業支援は税金で行われてます。税金だからこそ、厳しくやらなくちゃいけないんだろうと思うんです。こういったことの流れの中で行政が厳しく判断するのは、とてもいい流れじゃないかと思います。

武田:結果も出つつある取り組みですけど、そうはいっても、地域の課題、難しいと思います。そこをどういうふうに打ち破っていくのか、どういう考え方でいますか?

小出さん:われわれはすべての企業、あるいは、すべての農業者に絶対セールスポイントがあるんだと思ってるんです。そのセールスポイントを見つけ出して、それを生かす方向性を見つけ出したい、それによって小さなイノベーションを起こしたい。その流れの中で、たくさんのチャレンジャーを地域から生み出したいと思っています。前向きなチャレンジャーがたくさんいれば地域って元気になるじゃないですか。そんな中で、われわれが特に強調しているメッセージは、とにかくやってみなきゃ分からないじゃないか、やってみようよと。はっきり言えるのは、やらなかったら絶対結果が出ませんよねと、こういうことを強調しながら今、展開しているところなんです。地域でチャレンジャーがあふれかえるような所がたくさん増えれば、日本も元気になるんじゃないかなと思うんです。

武田:具体的なノウハウの提示と同時に、地域を元気にするような、巻き込む力も必要だと?

小出さん:そのとおりです。高いコンサルティング能力を持っていて、かつ地域を巻き込むような人材が必要で、そのためにもこういったような仕組みの中で、たくさんの前向きなチャレンジャーたち、あるいはコンサルティングをやる人たちを巻き込みたいと思ってます。

武田:知恵と情熱と、お金は使わずということですね。都会で積んだキャリアを生かし、地方で第二の人生を送りながら、地域経済も活性化させる。まさにウインウインの仕組みが、全国に広がっていました。地域創生の新たな起爆薬になるかもしれない。そんな可能性を感じました。