歴代3人の社長が辞任を表明する異例の事態となった東芝の会計処理の問題。外部の専門家でつくる第三者委員会は、一連の会計処理の中には、「経営トップらを含めた組織的な関与があり、意図的に見かけ上の利益のかさ上げをする目的で行われた」ものがあると断定。経営体質そのものを厳しく批判した。また経営トップが「チャレンジ」と称して、利益などの目標達成を強く迫っていた実態が明らかとなり、「上司の意向に逆らうことが出来ない企業風土」があったと指摘した。市場に対する信頼を大きく揺るがした今回の問題。東芝は外部の目で経営をチェックする仕組みをいち早く導入し、経営の透明性を高める取り組みでも「先進的」とされていたが、機能してこなかった。歴代の社長は、どのように問題の会計処理に関与していたのか。日本を代表するグローバル企業で、なぜこのようなことが起きたのか。第三者委員会の報告や東芝の元幹部などの証言を通して、探る。
みんなのコメント