円安が加速している。円相場は一時1ドル=125円台後半まで値下がりし、13年ぶりの円安水準となった。さらに新興国を中心に世界各国の通貨も軒並み下落、通貨安に見舞われている。背景にあるのがアメリカの利上げ観測だ。先月、アメリカ・FRB=連邦準備制度理事会のイエレン議長は「年内のある時点での利上げが適切」と発言。リーマンショック後、金融緩和を繰り返しいち早く経済を回復させたアメリカだが、景気の過熱も懸念され利上げに踏み切りたいところだ。その一方で、若者など、雇用や賃金の回復を実感できていない層もいて、その時期を慎重に見極めようとしている。日本では食品などの値上げが相次ぎ家計を直撃するとともに、原油価格が上昇したため、経営が厳しくなる中小企業も出ている。さらに新興国のインドネシアでは、通貨ルピアが1年前より15%下落。インフレが暮らしを直撃し、進出している日本企業にも影響が出始めている。18日(日本時間)、再び「年内利上げが可能」と語ったイエレン議長。番組では、アメリカの利上げの行方と、日本はじめ世界に及ぼす影響を展望する。
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