3Dプリンターや電子書籍など、画期的な技術を世界に先駆けて開発したにも拘わらず、事業化できずにグローバル競争の主導権を逃した分野が日本には少なくない。企業の多くが技術開発には力を入れる一方、事業化に向けた戦略が弱いため、せっかくの技術を埋もれさせることが多いためだ。可能性を秘めた「埋没技術」を活用しようと、新たな模索が始まっている。大手通信機器メーカーでは、自社では扱えずに埋もれていた先端技術を地域の中小企業に提供し、収益化に成功した。大手電機メーカーでは、事業部ごとに抱え込んでいた技術を横断的に活用する取り組みを進めている。さらに、金融機関が地域に埋もれていた先端技術に融資する仕組みも整えられつつある。「埋没技術」の新たな活用に動き出した現場の取り組みを見る。
みんなのコメント