日本の経済を支える大動脈「物流」。しかし今、消費地や取引先にモノが運べなくなったり、配達に遅れが出たりするなどの“物流危機”に陥る恐れが指摘されている。背景にあるのが7万人にのぼるとされるドライバー不足。ネットショッピングの拡大などで宅配荷物量が増加、即日配送などの「小口・多頻度」輸送が拡大し、それに欠かせない長距離ドライバーの不足がさらに加速する見通しとなっているためだ。こうした事態を受け鉄道や船で運送する「モーダルシフト」を進めようという動きもあるが、輸送量に限度があるなど課題も残されている。日本経済にとって、新たな、そして大きな課題となりつつある物流危機にどうすれば対応できるのか。物流の現場からその将来像を考える。
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