西アフリカで患者が1万7千人を超え、死者は6千人に達したエボラ出血熱(12月2日時点)。シエラレオネで感染が急激に拡大するなど、歯止めがかからない状態が続いている。現地では、感染を恐れる市民が職場を放棄し経済活動が麻痺するなど、日常生活までもが崩壊の淵にある。先進国への飛び火も相次ぎ、アメリカでは、患者のケアにあたってきた医療従事者が二次感染し、一般の旅客機に乗って移動していた事実が明らかになるなど、対応をめぐって混乱が起きている。さらに、日本でも、西アフリカに滞在した人が感染の疑いで検査を受けるケースが相次いだ。いずれも感染はなかったが、二次感染を防ぐ対策が十分に浸透していなかったという課題も浮き彫りになった。エボラ出血熱に、世界は、そして日本はどう備えていくのか。最新の事例をもとに考える。
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