俳優の高倉健さんが83歳で亡くなった。昭和31年にデビューしてから200本以上の映画に出演。いわゆる“任侠映画”で人気を博し、その後「幸せの黄色いハンカチ」「八甲田山」「鉄道員」などに主演、日本映画史上に残る大ヒットを記録した。CMで披露した「不器用ですから」の言葉に代表される、口数は少ないが誠実な、誰もが憧れる格好良い男を体現し、世代、性別を問わずに愛された。中国でも「知らない人はいない」と言われるほど人気が高く、平成17年には巨匠・張芸謀(チャン・イーモウ)監督に乞われ「単騎、千里を走る。」に主演した。“お金やモノでは感動は得られない。人を想うこと以上に美しいものはない”と語っていた高倉さん。最期までその生き方を貫き通した。NHKに残る膨大な密着取材の記録を紐解き、“最後の大スター”のメッセージを探る。
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