急増するアルコール依存症。今や個人のトラブルのレベルを越えて、国家的な危機となりつつある。関連疾患で亡くなる人は年間およそ3万5千人。飲酒運転の検挙者の4割はアルコール依存症の疑いがあり、厳罰化にも関わらず深刻な事故が後を絶たない。しかし、ほとんどの人は「自分が依存症」と気付かず、治療を受けている人はわずか4%。手遅れになるケースが後を絶たない。今月から「アルコール健康障害対策基本法」が施行され、国も対策に乗り出そうとしている。対策のモデルとして注目されているのが三重県。内科や救急医、警察などが連携し、依存症患者の「早期発見・治療支援」に取り組んでいる。患者達の生々しい証言から、誰もが陥る可能性があるアルコール依存症のリスクを浮き彫りにし、どうしたら防げるか考える。
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