喜劇王チャールズ・チャプリンや詩人ジャン・コクトーが、日本文化のおおいなる頂きとして絶賛した歌舞伎。400年の歴史を誇る「日本文化の象徴」が、今、転機を迎えている。中村勘三郎と市川團十郞という歌舞伎界を長年支えていた二枚看板が急逝、その中で、62年ぶりに建て替えられた「歌舞伎座」が、こけら落としを迎えるのだ。パリのオペラ座、ミラノのスカラ座といった世界的劇場でさえ国の補助金でまかなわれているのに対し、金銭的援助を受けずに守り継がれてきた歌舞伎座。松竹は、新たな歌舞伎座の観客動員目標として、これまでの年間90万人に対し110万人を掲げている。日本が世界に誇る伝統芸能の未来を占う。
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