「卵子老化」による不妊が深刻化している今、自分の卵子では妊娠できず、海外に渡る女性が急増している。第三者から「卵子提供」を受けるという、“最後の手段”に踏み切る人達だ。日本国内では事実上認められていない(実態があるためだ)。米国では1回500万円以上。それでも、ごく普通の女性達が海を渡る。この3年で4倍に増加、予約が取れないほどだ。そこで急速に注目を集めているのが、距離的に近く、費用も米国の半分以下のタイ。中には、日本人の女性に、数十万円の報酬を約束し、卵子提供者としてタイに渡航させる仲介業者まで現れている。しかし、卵子提供による出産は管理が難しく、さらに、生まれた子どもに遺伝上の親が異なることをどう伝えるかなど課題も多い。国内の議論が進まない中で、海外での卵子提供という現実だけが先を行く今、この問題とどう向き合うべきか考える。
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