巨額の損失を隠し続けてきた「オリンパス事件」と1000億円を超える年金資金を消失させた「AIJ事件」。去年から今年にかけて起きた2つの経済事件を探っていくと、同じルーツに突き当たった。80年代に規制緩和の波に乗って日本に上陸し、90年代に業界屈指の業績をあげていた、ある「外資系証券会社」だ。その「外資系証券会社」に、オリンパス事件の“指南役”として逮捕された証券会社元社長や、AIJ投資顧問の浅川和彦社長らが所属していた。バブル崩壊後、独自の手法で莫大な利益をあげていた彼らは、やがてルールを逸脱し、今回の一連の事件が引き起こされていく。番組では、謎のベールに包まれた外資系証券会社元社員たちの足跡を通して、日本の証券市場に何が欠落しているのか検証していく。
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