この夏の電力不足が話題となる中、エネルギーをもっと有効に利用しようという動きが広がっている。その鍵を握るのが「熱」の有効利用である。「省エネ大国」と自負してきた日本だが、燃料などのかたちで消費するエネルギーのうち実に3分の2が使われることなく「排熱」として捨てられている。その排熱を冷暖房などに使うコージェネレーションというシステムの導入が、原発事故以来、企業の間で急速に進んでいる。また排熱を繰り返し利用することで、工場などのエネルギー消費を劇的に減らす技術の開発も進んでいる。従来の常識を越えた驚異的なエネルギー利用の最前線に迫る。
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