記録的な大雨による洪水が続くタイ。工業団地の浸水で被害を受けた日系企業は430社を超え、部品の供給網(サプライチェーン)が寸断され、生産停止を余儀なくされた日本の大手メーカーが続出している。被災した企業は、被害を最小限に食い止めようと懸命の復旧作業を続けているが、事態の長期化は免れない状況だ。東日本大震災の時と同じように、再び部品の供給が寸断されるリスクにさらされることになった各メーカー。生産体制がグローバル化し、部品の供給も全世界で行われる時代に、こうしたリスクをどう回避していくのか。タイ大洪水の衝撃と苦悩する日本企業の姿を追う。
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