先月末、ケニアの環境活動家でノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんががんで亡くなった。環境問題への取り組みと貧困・社会問題の解決は一体だとして、30年以上にわたって植樹活動を継続。後継者を育て、活動の輪を本格的に世界に広げようとしていた矢先の死だった。亡くなる直前に撮影されたインタビューには、深刻さを増す東アフリカ・ソマリアの窮状に対する強い危機感、そして震災の被害を受けた日本に対する激励のメッセージが残されていた。番組はマータイさんのラストメッセージを中心に、放送直前の国葬の様子や、東アフリカの混乱に向き合う活動後継者、震災後の日本で「モッタイナイ」精神を実践する人々などを紹介。マータイさんが残る者に託したものは何か、考える。
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