1ドル76円台。「超円高時代」を迎え大きな打撃を受ける日本のモノ作りが、海外進出を加速させている。懸念され続けてきた国内の空洞化。しかし今、これまで海外進出を躊躇してきた中小企業が、この海外進出を成功させることで、逆に日本の雇用を守ろうと新たな将来像を描き始めている。韓国企業などとの取り引きを入り口に、世界に販路を拡大、そこで収益を増やすことで国内工場での生産や技術開発を進めて雇用を守ろうというのだ。中小企業が新たな生き残り策を作ろうと苦闘を続ける現場を取材して、日本が超円高を乗り越えるカギはどこにあるのか考える。
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